ハーレクイン・シリーズ
“マロリーの古文書”を捜しにオークフィールド館へ向かう途中馬車が故障し、ヒーロウが立ち往生を余儀なくされていると、黒馬を駆ってハンサムな男性が現れた。彼は館の主クリストファー。古文書は館のいわくつきの蔵書だったが、火事で焼失したと言う。興味を持ったキットとともに、彼女はもう一冊存在するらしい“マロリーの古文書”を捜しに行くことになった。道中、何度も謎の男たちに襲われ、命を奪われそうになる。いったい誰が、なんのために? 不安を胸に旅を続けるうち、二人は強く惹かれ合い、やがてヒーロウは求婚される。だが彼女は、それを拒むしかない悲しい宿命を背負っていた。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年06月05日
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- 著者
- デボラ・シモンズ
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- 訳者
- すずきいづみ
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年05月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33116-8
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- 書籍番号
- PHS-16
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モニター
冒頭の馬車でのシーンで「いきなりこの展開?この先、どうなるの?」と、ぐいぐいと話に引き込まれました。今までヒストリカルは堅そうで難しそうと思って読んだことがなかったのですが、今回、そのイメージが覆されました。とても読みやすかったです。
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モニター
最初は、ヒストリカルのせいか硬い文章という印象があったが、読んでいるうちにミステリー小説のようなスリルとサスペンスがありドキドキした。古文書はどうなったのか、そしてヒーロウがなぜ結婚できないか。いつものハーレクインのラブロマンスとミステリーが一度に楽しめた。
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モニター
ラストまで引っ張るミステリアスな内容、危険と隣り合わせのハラハラ感、そして主人公二人の心の機微の描写がこの本の魅力だと思います。惹かれあっているにもかかわらず、お互いを信用しきれていない内面の心理がよく伝わってきます。ただ叔父の人間性についての描写が物足りなく思えるのが残念です。
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モニター
普通の恋愛小説では飽き足らない人におすすめのラブストーリーです。まず主人公の女性が独特のキャラクターです。叔父がゴシック狂の稀覯本コレクターなので、その手となり足となり古書探しに駆け回っています。その道程で出会った金持ちの農場主が稀有な資質を持つ優れた男性で、二人は否応なしに恋に落ちます。本の後半に入るとグンと盛り上がりを見せるので根気強く読んでください。
日本では『狼を愛した姫君』(HS-14)でデビュー以来、ナンバーワンの人気を誇る作家。ディ・バラ家やド・レーシ家の面々を主人公に据えた中世の物語と、華やかなイギリス摂政期(十九世紀初頭)の物語を描き分ける。「どの作品もそれぞれ個性の際立ったものに仕上がるよう心がけている」と語る。夫と息子二人、猫二匹と迷い犬とともに、米オハイオ州に在住。