ハーレクイン・シリーズ
継父にうとまれたせいで、ローラは十六歳のときから自活の道を歩むしかなかった。医師になる夢を実現した今では、国際救護団体(GAO)で医療支援に携わっている。財政破綻のために医療制度が崩壊しているアルゼンチンには、ラ・クリニカという意欲的な病院がある。そのことを知ったローラは四人のチームでアルゼンチンに来たが、せっかくの支援活動を邪魔する者が現れた。ラ・クリニカの設立者で院長でもあるアルマンド・サラザールだ。彼はローラを部下扱いし、支援チームを医療現場から遠ざける。しかし、それは彼女を襲う試練の幕開きに過ぎなかった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年06月05日
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- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
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- 訳者
- 青山有未
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年05月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22172-8
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- 書籍番号
- I-2172
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モニター
舞台がブエノスアイレスというタンゴが流れてきそうな町です。主人公は亡くなった恋人の従弟と医師という仕事を通して恋に落ちていきます。亡くなった恋人の子どもをお腹に宿していますが、暴動や自然災害と今まではあまりなかった状況でテンポが速く進んでいきます。従弟と恋に落ちる前からお互いに惹かれあっていることを付き合いながら認めていきますが、お互いの気持ちに素直になれずすれ違いが何度かあります。もちろん最後にはお互いに気持ちを通い合わせます。著者がお医者様の資格もあるので医療行為の描写がいままでになく詳細に書かれています、興味のある方にはその方面でも面白いかも…。
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モニター
私も、医者になるので未来の自分がこんなお医者さんと働くことができたらと、夢見てしまった。苦しい場面でアルマンドがいつも助けにきてくれるのは胸きゅんでした。失恋したばかりで、読むのが辛かったけれど、また恋をしたいと思わせてくれたそんな本です。
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モニター
ヒロインのローラは勇敢で行動力のある魅力的な女性だが過去の出来事が原因でヒーローへの想いを素直にあらわすことができない。ヒーローもローラを失うのが恐くて本当の気持ちを告げられず、不器用な二人にじれったさを感じます。医療現場でのやりとりは臨場感たっぷりで、仕事を通じて二人が互いを認め合っていく姿はとても素敵でした。最後までハラハラさせる展開が続くので一気に読めます。
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モニター
初めて会ったときから惹かれていた二人。運命の悪戯から、せっかく分かりあえたと思ったのに、お互いを思いやることが裏目に出てしまい、ハラハラさせられました。ドクターものなので専門用語も多いのですが、ストーリー上自然に入ってくるので、気になりませんでした。
カイロ在住のエジプト人。作家だけにとどまらず、眼科医、歌手、画家、アクセサリーデザイナーという実にさまざまなキャリアを持ち、妻と母親業もこなす。キャラクター設定やプロットのアドバイスをしてくれる娘と、ストーリーが気に入らなければ、キーボードの上を歩きまわる辛口批評家のアンゴラ猫の助けを借りながら、情熱的なロマンスを書き続けている。