ハーレクイン・シリーズ
たった一人の肉親だった祖父の死後、メイは途方にくれていた。三十歳の誕生日までに結婚しないと屋敷の相続権を失うなんて……。あの日以来、恋人はいない。しかも、三十歳の誕生日は間近。一方、アダムは妹が置き去りにした赤ん坊を前に困り果てていた。手紙には、頼るべきはメイ・コールリッジとある。深窓の令嬢メイとの身分違いの恋を諦めたあと、アダムは実業家として成功。今はセレブの仲間入りを果たしていた。その日、偶然公園で会い、十三年ぶりに言葉を交わした二人は互いの窮状を打ち明け、そして……偽装結婚に合意した。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年06月05日
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- 著者
- リズ・フィールディング
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- 訳者
- 湯元リカ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年05月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22171-1
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- 書籍番号
- I-2171
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モニター
13年間封印してきた気持ち。読者は、二人がいつ、過去を乗り越え、心を通じ合わせるのかをじりじりと待つだけ。アダムがメイの知られざる一面を見て、その人柄に改めて惹かれる姿、電話口で出かかった言葉を沈黙でやり過ごす一瞬にキュンとなります。メイの落ち着いた芯の強さに、応援する方も力が入ります。終盤、それまでゆっくりと進んできた物語が急展開して、スリリング。
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モニター
過去に恋に落ちたけれど、結ばれなかった二人。一通の遺言状をきっかけに、また運命が回りだします。2人とも不器用で、正直ではなく、色々から回りしてしまいますが、大人になった2人に運命(色々な偶然とちょっと頼りないアダムの妹の存在)が味方してくれたように思います。
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モニター
この作品は読み始めるとどんどん先へ先へと読みたくなって、あっという間に読んでしまうような作品でした。アダムは初めあまりいいとは思えなかったけど、中盤あたりからどんどん素敵になっていってすごく良かったです。特にメイは余計なことは言わないしっかりした女性なので、アダムはメイの事を誤解していたけど、メイが少し口が滑ってしまった事で昔どうして別れる事になったのか全てを聞かなくても自分で真実を察するところが他の作品とは一味違うヒーローって感じで惹きつけられました。読み終わると心がホッとして笑顔になれる素敵な作品でした。
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モニター
失ったと思っていた恋にこういう形で再び出合えるのなら素敵だなと思いました。恋をしていた時から10年以上経っていてお互い大人になっているので、はじめはお互いに胸につかえるものがあって、ぎくしゃくしたりトラブルが起こったり…。時間の経過と共に昔の恋が再び燃え上がっていく様子は読みごたえがありました。物語の終わりの方は早く早く!とページをめくるペースが上がりました。
イングランド南部バークシャー生まれ。二十歳のときアフリカに渡り、秘書の仕事に就いた。土木技師と結婚し、その後十年間をアフリカと中東で暮らす。夫は激務で、彼の帰宅を待つ長い時間、ものを書いて過ごすうち作家の道に。現在はウェールズに住んでいる。夫とのあいだに二人の子供がある。