ハーレクイン・シリーズ
インテリアデザイナーのパイパーは、不動産開発会社を営むゼフィールと親しい関係にある。ただし、二人が分かち合うのはビジネスとベッドだけ。そこに愛はないが、独身主義者のゼフィールは十分満足らしい。だが、パイパーはひそかに割り切れない感情を抱きはじめていた。母親に捨てられたせいで愛を信じなくなった彼に、私の気持ちを受けとめてもらうことはできるのだろうか?いや、危険を冒して告白し、彼との友情まで失いたくはない。想いを気取られまいと心に鍵をかけたパイパーだったが、ある日、二人の平和な関係を根底から揺るがす出来事が……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年05月05日
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- 著者
- ルーシー・モンロー
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- 訳者
- 深山咲
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年04月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12613-9
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- 書籍番号
- R-2613
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- ミニシリーズ
- 情熱を知った日
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モニター
アテネのスラム街出身ながら大人になり、成功をおさめているヒ-ローと、友情とベッドをわかちあっているけれど、本当に愛している人に愛を伝えられないパイパー。仕事で成功をおさめたが、自分の出自のせいで女性に愛を感じたくないゼフィール。二人の関係が変わってしまう出来事が起こり、人生にとって何が大切かを知るまでの揺れ動く心がとても切なく、応援したくなりました。
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モニター
最後のゼフィールのセリフにうっとりしました。一度くらいは言われてみたいセリフです。
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モニター
作品には、子供のころ母親に捨てられたトラウマを、大人になって成功し億万長者になっても克服できない男、ゼフィールが登場します。私自身も幼児の時に母親から受けたトラウマを現在も克服できていない人間なのでとても共感しながら本を読みました。ゼフィールは主人公のインテリアデザイナー、パイパーと運命的な関係を築くことにより最終的には幸せを掴みます。私は置いてけぼりをくった気がしてちょっと寂しかったです。
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モニター
有能な美人女性と若き事業家の一見ドライなおいしい恋愛関係はいつまでも続くはずはない。むしろアクシデントがなかったとしてもお互いに関係を打ち破りたい意思は官能描写とセットで見え隠れする。そのあたりの心理的な駆け引きの描写が細かくなされていると思う。時には両目を閉じて飛び込む勇気も必要である。
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モニター
母親に捨てられ愛情を信じられないヒーローと、自分を理解してくれない夫との悲惨な結婚で愛の無い関係がいいと思っているヒロイン。本当は愛しているのに自分の感情を押し殺し、ベッドだけと言われながらも離れられないほど好き。とても情熱的な二人が印象的でした。
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モニター
愛を信じないヒーローを愛してしまったヒロイン。二人のつきあいは割り切ったもの、と思っているヒーローに気持ちは伝わるのか…。一見冷たいヒーローのようですが、ヒロインに対する態度はとても優しくて楽しく読めました。
アメリカ、オレゴン州出身。二〇〇五年二月にR-2022「許されない口づけ」で日本デビューを果たすと、たちまち人気作家の仲間入りをする。愛はほかのどんな感情よりも強く、苦しみを克服し幸福を見いだす力をくれるという信念のもとに執筆している。十三歳のときにロマンス小説と出合って以来、ロマンス小説の大ファン。大学在学中に“生涯でいちばんすてきな男性”と知り合って結婚した。十八歳の夏に家族で訪れたヨーロッパが忘れられず、今も時間があれば旅行を楽しんでいる。