ハーレクイン・シリーズ
アレグラは十八歳の誕生パーティに現れた裕福な男性――ステファノに心を奪われ、一年後に彼との結婚が決まった。だが、結婚式の前夜に父親とステファノの会話を耳にして、衝撃のあまり家と故郷を捨てた。この結婚が男たちの“取り引き”に基づいたものだと知ったのだ。あれから七年、アレグラはロンドンで自活しながら、過去のことを忘れて前向きに生きようと務めていた。ところが、従妹の結婚式でステファノと再会し、いまも彼の魅力にあらがえないことを思い知らされる。ある目的のためにステファノが近づいてきたとは想像もせずに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年05月05日
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- 著者
- ケイト・ヒューイット
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- 訳者
- 山科みずき
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年04月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12609-2
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- 書籍番号
- R-2609
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モニター
自分が愛を相手に与えているのに、相手から同じくらい愛がかえってこないことは大変辛い。私は今、片思いの状況なのでつい自分を重ね合わせて読んでしまった。しかし、愛情の表現は人それぞれであったのです。そんな当たり前だけど、忘れがちのことをわからせてくれる作品であった。
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モニター
アレグラとステファノの愛のとらえ方が違ったためにおこる気持ちのすれ違いにやきもきさせられます。アートセラピストという職業がとても活かされた作品で、患者となった子供との触れ合いも読みどころの一つとなっています。家族のあり方などいろいろ考えさせられる作品です。
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モニター
アートセラピストの主人公には7年前に結婚を目前にして別れた恋人ステファノという男性がいました。それぞれの道を歩んでいた時、心に傷を持った一人の子どもを助けてもらいたい気持から、二人は再会してお互いの気持ちを再確認して行くというお話です。激しいやり取りはありませんが、主人公の両親の思惑や、お互いの気持ちを素直に表現できずにいた事を知り、最後には思いきって幸せをつかむというお話でした。
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モニター
まだ若かったヒロインの気持ちや、当時ヒーローが置かれた立場など、誤解が誤解を生みます。再会してからの二人の気持ちが徐々に寄り添っていく過程に、どんどん引き込まれていった。
アメリカ・ペンシルバニア州で育つ。大学で演劇を学び、劇場での仕事に就こうと移ったニューヨークで兄の幼なじみと出会い結婚した。その後、イギリスに渡り六年間を過ごす。雑誌に短編を書いたのがきっかけで執筆を始め、長編や連載小説も手がけている。読書、旅行、編みものが趣味。現在はコネチカット州に夫と三人の子供と住む。