ハーレクイン・シリーズ
「クラリシマ、まさか忘れたわけじゃないだろう!」その声に、クララははっと息をのみ、振り返った。ヴァレンティノ! 九年ぶりに幼なじみが戻ってきた。クララのことを“クラリシマ”と愛称で呼ぶ、ただひとりの人。そして、わたしにとっては“ティノ”。でも、もう昔の彼ではない。今はF1レーサーとして名をはせ、社交界をにぎわすプレイボーイ。その顔はテレビやタブロイド紙で、幾度も見せつけられている。父親のレストランの経営を立て直すため、当分町にいるそうだけれど、会ったとたんデートに誘う彼の真意が、クララにはわからなかった。いずれ町からいなくなる人と、浮ついた関係など結びたくはない。それにクララにはもう一つ、彼との関係に踏み切れない訳があった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年04月05日
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- 著者
- レベッカ・ウインターズ
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- 訳者
- 木内重子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年03月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22161-2
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- 書籍番号
- I-2161
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- ミニシリーズ
- 恋人たちのレストラン
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モニター
幼馴染と長い間連絡もとらず偶然に再会し、どうなるのか楽しく読めました。ティノの愛情が伝わり、女性としてこんな風に愛されてうらやましいです。とても幸せな気分になれました。
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モニター
どうして、クララはいつもヴァレンティノの前から逃げるように去っていったのか? ヴァレンティノの父親との和解はあるのか? 続きが気になりもどかしい。読みやすい文章だったので、一気に一晩で読んでしまいました。
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モニター
今や超有名人でプレイボーイである幼なじみがなぜ今頃、と思うが読んでいくにつれて彼なりの苦悩が明らかになる。9年間の華やかに見える生活の中、彼が本当に心安らげる時はなかったのかもしれない。いつでも温かく迎えてくれる家族、変わらず優しい幼なじみ、懐かしい土地…ふるさとを持つ人は幸せだと思う。
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モニター
初めてハーレクインを読みました。『愛しのリモンチェッロ』は想像したようなただのロマンティックなだけの恋愛小説ではありませんでした。主人公の悲しい秘密と、それを愛する人にも打ち明けられない苦しさ。相手の男性にも過去の秘密があり、傷ついた2人はすれ違い、さらに傷つき、臆病になる。でも本当に大切な人には、自分の真実の姿を見せること、何でも話し合い、互いを思いやることなど、勇気をもって人生を生きる姿を見せてもらいました。
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モニター
イタリア男性との恋。情熱的な男性のリードにあこがれます。幼馴染同士の恋が実り、うれしいです。
アメリカの作家。十七歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、四人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまで数々の賞を受けたベテラン作家である。