ハーレクイン・シリーズ
アレックスは傷心の親友を連れて、女四人でラスベガスにやってきた。夢のような週末を過ごして、いやな現実を忘れるためだ。訪れたのは、宮殿のようにきらびやかなホテル〈マッケンドリック〉。滞在を楽しんでいたアレックスは、ふとしたはずみから、産気づいたコンシェルジュを助け、彼女の仕事までこなしてしまう。そのようすがホテルのオーナーのワイアットの目にとまり、社員が産休を取るあいだ、手伝ってくれないかと持ちかけられる。だめよ、そんなこと。二度と男にはお節介を焼かないと誓ったくせに。つい最近も、尽くすだけ尽くして肝心の恋に破れたばかりじゃないの。でも、困っている相手を見過ごせない性格は、もう走りはじめていた。まるで、ワイアット以外、目に入らないかのような勢いで。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年04月20日
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- 著者
- マーナ・マッケンジー
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- 訳者
- 結城玲子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年04月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22164-3
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- 書籍番号
- I-2164
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- ミニシリーズ
- トラブル・イン・ベガス
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モニター
ふとした手助けから始まった、孤高のホテルオーナーとキュートなのになぜか男運が無いアレックスの関係。まさに『恋人未満』の文字がぴったりの二人それぞれの想いが交錯します。最初から心の傷を匂わせながら進んでいく物語。それぞれの心の傷と向き合いながらも相手を求め、迷い、自分も変わっていく登場人物達に拍手です。
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モニター
ヒロインがホテルでのさまざまなトラブルを機転を利かせて解決してゆく様子が小気味がよくて、洒落た映画のようなストーリーだと思いました。発端が人助けだったせいもあるかと思いますが、ヒロインは目の前にある仕事に全力で取り組んでいるのに、いわゆるキャリアウーマンのようなギスギスしたところがなく好感を持ちました。作品全体が前向きで、恋愛だけでなく、友人や同僚との温かい関係も描いていて楽しんで読めた一冊です。
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モニター
アレックスとワイアット、お互いに特別な愛を感じながらも、過去のトラウマから思いを伝えられずにすれ違ってしまうのがとても切ないです。でも、だからこそ、最後のシーンにはとても感動しました!
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モニター
アレックスの人柄がまるで自分を見ているようで、話の中にずんずんと吸い込まれるように読めた。コミックが大好きな私は自分で絵を創造して読んだ。この場面はあの先生の絵が合うとか、この場面はあの先生ならどう描くかなと。ホテルが中心の話なのでリッチな気分が味わえた。
高校時代からの恋人だった夫と、二人の息子たちとともにシカゴ郊外に住む。作家になる前は教師をしていた。すぐれた作家に贈られるホルト・メダリオン賞受賞。ごく普通の人たちが、心に描いている夢を実現させていく物語を書くのが大好きだと語る。