ハーレクイン・シリーズ
霧の朝、ベアトリスは馬に乗った男性に道をたずねられた。それは、妹の婚約者ハリー・レイヴンスデン卿だった。妹のオリヴィアは伯父夫婦の養女になっていたが、伯父の決めた結婚を拒んだためにロンドンから帰されていた。ハリーはオリヴィアを説得しようと会いに来たのだ。彼のよからぬ噂を耳にしたベアトリスは、遠回りする道を教え、さらには、湿気の多い客用寝室に泊まらせた。そのせいでハリーは悪い風邪をひき、生死の境をさまよう。責任を感じたベアトリスは手厚く看病するが、面倒をみるうちに思いもよらぬ感情が湧きあがってきた。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年04月05日
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- 著者
- アン・ヘリス
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- 訳者
- 田中淑子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年03月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33113-7
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- 書籍番号
- PHS-13 (初版HSS-1)
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モニター
ヒーローのハリーがとても魅力的な男性です。一見頑固なようでいて優しく、これぞハーレクイン作品のヒーローと言えます。物語の展開が速いので、退屈することなく一気に読めました。ベアトリスとハリーの、いきいきとした会話の掛け合いが読みどころです!
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モニター
妹の婚約者を姉が奪う略奪愛の物語かと思いきや、紳士淑女の上品な内容です。婚約破棄した妹、誤解を謝罪したい婚約者、家族思いの聡明な姉。この3人を中心に物語は繰り広げられますが19世紀のイギリス貴族の暮らしぶりが垣間見られて、タイムトリップしたようです。恋愛だけでなく兄弟愛、親子愛、色々な愛を感じることのできる作品です。
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モニター
いたるところにミステリーがちりばめられていてワクワクしながら読み進めます。ちょっと禁断の恋っぽいところがドキドキ感を高めてくれます。謎めいたヒーローにも心惹かれます。
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モニター
主人公2人のちょっぴり辛口な会話にすごく惹きつけられました。ベアトリスがハリーをだまくらかす出会いの場面は、笑えます。スティープウッド・アビーを舞台に、家族愛あり、謎解きあり、冒険あり、危機一髪!最後に次作をほのめかすような、伏線もあり。ヒストリカルはシリーズものが多いので、続きをぜひ読みたいです。
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モニター
一連のスティープウッドを舞台にした物語は、私をヒストリカルの世界に導いてくれました。ヒストリカルとしては短めのお話で読みやすいです。ヒロインとヒーローの緊張感のあるやりとりが面白いのですが、それだけでなく、この村の「謎」はどうなっているのか、ヒロインの家族のその後はどうなるのか、次のお話も楽しみになります。
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モニター
私はあまりヒストリカルを読まないので初めはなかなか話に入って行けなかったけど、中盤になる頃にはすっかり話に惹きつけられあっという間に読んでしまいました。特にベアトリスとハリーの会話はユーモアにあふれていて、つい微笑んでしまうような感じですごく面白かったです。二人の周りの人達も何人かは除きとても愛すべき人達ばかりでとても温かい気持ちになれました。今とは時代が違っても愛し愛される事の素晴らしさを感じる事が出来た作品でした。
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モニター
村の男たちにはお堅いと言われている主人公のベアトリス。実際の彼女はとても賢くしっかり者で、ユーモアも好きな懐の深い女性です。田舎での静かな暮らしに突然訪れるロマンス。昔の恋に傷ついたことと、他人への遠慮で恋に臆病になっている彼女はとてもかわいいと思いました。そして所々でなされる彼女の決断はかっこいいです。村のミステリーにもドキドキさせられます。なにより登場する男性方がそれぞれ魅力的でこんな世界に生きてみたいなと思いました。
イギリスはケンブリッジに住んでいるが、冬のあいだは夫とともにスペインのジブラルタル海峡に面したマラガのリゾート地で過ごすことが多い。青い海の白い波頭を眺めながら、涙あり笑いありの、ロマンチックな恋物語の構想を練るという。