ハーレクイン・シリーズ
ウィーンを舞台に活躍する美貌のオペラ歌手ソフィーは十三歳で父の借金のかたに売られて以来、歌を支えに生きてきた。彼女にご執心のロシア皇帝らの誘惑も、どうにかかわしている。スパイ活動のためウィーンにやってきたレオ卿も彼女のすばらしい歌声と魅力の虜になった一人だった。放蕩者で鳴らすハンサムな彼にソフィーはたちまち心惹かれたものの、愛人契約を持ちかけられると、弄ばれるのが怖くてはねつけた。諦めきれないレオは、彼女を仲間のスパイにできないものかと考える。そんな折、ソフィーはロシア皇帝に歌を披露するため部屋に呼ばれ、もはや誘惑に屈するほかない状況に陥ってしまい……。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年04月05日
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- 著者
- ジョアンナ・メイトランド
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- 訳者
- 飯原裕美
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年03月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33112-0
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- 書籍番号
- PHS-12
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モニター
愛情に欠けた父親のせいで過酷な運命を歩んできたヒロインが、初めて愛した男レオに誤解されてとんでもない提案をされた時には胸が痛みました。様々な困難にも負けず時には命を懸けても大切なものを守ろうとする勇気あるヒロインはとても素敵で、誤解の解けたヒーローの取った行動にもほっとしました。ドラマティックな展開が楽しめるお勧めの一冊です。
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モニター
ウィーンが舞台で、ロシア皇帝と、美貌と美声を兼ね備えた歌姫とスパイ…これでドキドキしないはずがありません。物語が展開していくのに合わせて、ヒロインの心情が丁寧に描かれていて、引き込まれるように一気に読み終えました。最後まで、どのような結末を迎えるのかハラハラし通しでした。読み終えた時、自分まで幸せな気持ちになりました。
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モニター
ヒーローがスパイということもあり、終始ドキドキハラハラさせられる展開でした。ソフィーもレオもお互い惹かれあいながらも、過去や背景などを思うとなかなかあと一歩が近づけない。そんなじれったさも楽しみながら読みました。放蕩貴族のレオがかつてなかった感情に突き動かされて、戸惑いながらも行動していく様がステキでした。前作は読んでいませんが是非読んでみたくなりました。
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モニター
放蕩貴族…というタイトル通りの物語の始まりです。華やかなサロンでの美しい主人公ソフィーのアリアの歌声が本当に聞こえてくる様です。物語の舞台も馬車や馬での移動がありヨーロッパが陸続きだと改めて感じさせられる躍動感があります。主人公二人の間にはスパイ活動、当時の貴族社会でのプリマドンナへの偏見、誤解などから障害が数多くあります。主人公のレオがソフィーを誤解し傷つけたことに気づくシーンがちょっぴり刺激的でした! 物語の後半には格闘シーンまであり、歴史上実在の人物も登場し、時代背景も興味深く、ロマンスだけではなく、読み応えがたっぷりあり、楽しめるお話でした。
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モニター
どんなに苦しい立場に立っても、健気に立ち向かおうとするヒロインには感心させられた。時代に翻弄され、愛してはいけないヒーローとの誤解やすれ違い。最後までハラハラさせられました。
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モニター
甘いだけの恋愛小説ではない。はらはらどきどきが味わえる。ソフィーが追いつめられるシーンでは度々、「レオ様、はやく来て!」と胸が締め付けられる思いになりました。
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モニター
訳ありの美貌の歌姫と放蕩貴族。普通ならゴージャスな恋の駆け引きが繰り広げられるところでしょうが、この作品は一味違ったスリリングな展開が待っています。歴史上の人物が登場するのでその時代の雰囲気をより強く感じられるところも魅力の一つです。とてもドラマティックな話なので、読み始めると止まらず一気に最後まで読んでしまいました。是非読んでもらいたい一冊です。
生まれも育ちもスコットランドだが、成人してからはイングランド及び海外で暮らすことが多い。システムアナリスト、会計係、公務員などの職業を経験、慈善事業にも携わっていた。結婚して子どもが生まれてから物語を書くようになったが、それがやがて歴史小説を手がけるきっかけになったという。現在はハンプシャー州に夫と二人の子どもとともに住む。