ハーレクイン・シリーズ
最後の嘘は砂に消えて
シークの憂い Ⅱ
愛しているからこそ、あなたを傷つけるしかなかった。
億万長者の婚約者、贅沢な料理、大勢の招待客の祝福――すべては完璧なのに、なぜこんなに気が重いのだろう?自分が主役であるはずの婚約披露パーティーで、ヤスミンはなぜか憂鬱な気分に浸っていた。スキャンダルを起こしてクセイを追放されてから十三年。あれほど焦がれ、ようやく戻れた懐かしい故国は、ヤスミンが思っていたほど居心地のいいものではなかった。招待客の人垣の中に次期国王カリーフの姿を見つけたとき、ヤスミンは愕然とした。彼はきっと言いに来たんだわ……。“僕たちは十三年前に結婚したはずだろう”と。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年03月20日
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- 著者
- ジェニー・ルーカス
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- 訳者
- 飛川あゆみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年03月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12597-2
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- 書籍番号
- R-2597
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- ミニシリーズ
- シークの憂い
読者レビュー
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モニター
<シークの憂い>の第二話になりますが、一冊でも充分楽しめます。ヤスミンは両親の為に他の男性と結婚する事を選択。愛するが故に次期国王となるカリーフの愛人になる事を拒み苦悩する様子が、読んでいて切なくなる一冊です。
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モニター
祖国と家族を愛する、人を思うヒロインの切実な強い思いが描かれた作品ですね。ヒロインの若き頃の熱い恋が一転、人生を変える代償に…彼女の苦労は酷いですが、前向きに人に優しいヒロインが素敵です。シークも彼女の過去を知るにつれ、自分と向き合い「これぞシーク」と言いたくなるほど見事に変わっていくのがいいです。幸福な結末と分かっていても、ハラハラしつつ、一気に読んだ作品です。
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モニター
非現実的な遥か昔の王国の出来事のような、切なさも喜びもいろいろな感情が入り混じるドラマチックな作品です。
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モニター
あまりの切なさで読み終わった後で涙が出てきました。大好きなジェニー・ルーカスの渾身の一作です。まさしく純愛! 読んで良かった。
本屋を経営する両親のもとたくさんの本に囲まれ、アメリカ、アイダホ州の小さい町で遠い国々を夢見て育つ。十六歳でヨーロッパへ一人旅を経験して以来、アルバイトをしながらアメリカじゅうを旅する。二十二歳で夫となる男性に出会い、大学で英文学の学位を取得した一年後、小説を書き始めた。現在、幼い子供ふたりの育児に追われながらも執筆活動を通して大好きな旅をしているという。