ハーレクイン・シリーズ
シエナは途方に暮れて休暇をとり、叔母のレストランの扉を叩いた。高級レストランのマネージャーに念願の昇進が決まったとたん、新任の料理長がろくでなしの元婚約者だと知らされたのだ。ところが扉を開けた男性を目にした瞬間、つかのま悩みを忘れた。ブレット・キャメロン――十代のころ叔母の店で修行し、成功をおさめた新進気鋭のシェフだ。そしてシエナの初恋の相手……。彼に温かい歓迎の笑みを向けられ、たちまち顔が赤くなる。野暮ったい少女から変身したのに、彼の魔法にかかったままのようだ。するとブラットは叔母が旅行で留守だと告げ、驚くべき提案をしてきた。叔母を助けるため、ここでしばらく一緒に店を開けないか、と。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年03月20日
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- 著者
- ニーナ・ハリントン
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- 訳者
- 八坂よしみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年03月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22156-8
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- 書籍番号
- I-2156
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モニター
障害があるために、つりあわないとあきらめようとするブレットと、過去の辛くて苦い恋の思い出しかないシエナが、作り上げていく恋のレシピ。恋に臆病なシエナが、いろいろなスパイスやエッセンスで、初恋の相手であるブレットと結ばれていく過程に、少し歯がゆく思いつつもドキドキしました。
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モニター
冒頭の「作りかた」の項目を読んだだけで、楽しそうなお話だとワクワクしました。「おいしい恋」が仕上がるまで、魅力的な登場人物たちと一緒に、笑いあり、涙ありで、テンポ良く、とても楽しめます。本当にハートウオーミングという言葉がぴったりな、素敵な一皿でした。
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モニター
一番最初にレシピがついていたのでビックリしました。ヒーローがシェフなのでお料理のシーンが多く描写が巧みなので私もパスタや甘いデザートが食べたくなってしまいました。
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モニター
すご~くよかった。これが読み終わった後一番の感想です。いわゆるハーレクインの夢のような世界ではなく、現代女性の等身大の姿が描かれていて、とても身近に感じられました。キャリアに対する自信と自尊心。愛する人との向き合い方。シエナとブレットがすれ違うことになってしまった子供の頃からの境遇と環境。大人になったからこそわかる相手への思いといたわりあい、理解しあう心。1ページ目のユニークな恋のレシピから、どんな幸せな恋ができるのかどんどん惹きつけられて読めること請け合いです。
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モニター
ヒーローがヒロインにプロポーズするところが素敵です。こんな風に、プロポーズしてほしかったなと思いました。
イングランド北部ノーサンバーランドで育つ。十一歳のとき、地元の図書館の本がみんな読めると思い、司書の仕事に就こうと決めたほどの読書好き。以来、店員、薬剤師、テクニカル・ライター、大学講師、企業の研究員などを経て、作家になる夢を実現させた。趣味は料理を作ること、食べること、そしておいしいワインを飲むこと。読者を喜ばせる作品を書いていないときは、そんな時間を楽しんでいる。