ハーレクイン・シリーズ
ハイダル王国の若き女王ライラは、複雑な思いを抱えながら婚礼の準備に取りかかっていた。自らを犠牲にしてでも国民を幸せにすること――それが女王としてのつとめだと理解はしている。クセイ王国の国王ザヴィアンとの政略結婚は、十年も前から決められていたことだし、不満はない。でも……。婚礼が済み、ハネムーンでザヴィアンの人柄に触れ、ライラは思いがけず彼に強く惹かれている自分に驚いた。だが、彼の手首にある謎の傷跡を目にしたとたん、妙な胸騒ぎを覚えた。やはり彼には何か秘密があるのかしら?
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年02月20日
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- 著者
- キャロル・マリネッリ
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- 訳者
- 片山真紀
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年02月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12587-3
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- 書籍番号
- R-2587
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- ミニシリーズ
- シークの憂い
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モニター
砂漠の物語はいつでもとってもおもしろいけど、今度も期待を裏切りません。10年待った政略結婚、それでも純真なライラはザヴィアンに惹かれていきます。初めて知る女性としての喜び、垣間見えるザヴィアンの苦悩、徐々に明らかになっていくザヴィアンの秘密、一国を治める者としての責任…最後まで興奮の連続です。
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モニター
不安を抱えながらも女王としての努めを果たそうと頑張るライラはとてもすてきな女性。王としても男としても魅力的なザヴィアンとは理想のカップルです。少しばかり反発はあっても、お互いに思いがけず幸せだったのに、ザヴィアンの出生の秘密が明らかになって、2人の関係は…というとてもスリリングな物語。〈シークの憂い〉はもちろん、〈ダイヤモンドの迷宮〉も読みたくなりました。
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モニター
初対面で結婚式という悲しい政略結婚なのにザヴィアンの男らしさに強く惹かれていくライラ。彼の衝撃の真実がわかった時に二人がどうなってしまうのかドキドキしながらも一気に読み進めました。自分が大変な状況の時にもライラを思いやるザヴィアンかっこ良過ぎです。
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モニター
ハイダル王国のライラ王女とクセイ王国のザヴィアン国王は政略結婚を10年の婚約期間を経てしましたが、ライラ女王は意志の強さを秘めた澄んだ菫色の魅力的な瞳でザヴィアン国王を引きつけます。二人の結婚はうまくいくはずだったのにザヴィアン国王は、ステファニア女王とザガリ国王に会うと心を閉ざしてしまいます。知られざる過去の扉が開くときプライドか愛かライラ女王の勇気はザヴィアン国王の未来の鍵になっている作品です。
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モニター
お互いにプライドと国の主導者という立場が邪魔し合って、なかなか素直になれずにすれ違いを繰り返す二人がもどかしかったです。ザヴィアンの頑なな心を溶かそうと優しく愛情を注いだライラの、女性としての顔と女王としての顔をよく書き分けていると思います。ヒロインと一緒に強くなりたい女性にオススメです。
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モニター
最初の数ページを読んだだけで、不思議にも何かわくわくする感じがありました。まだ、詳しいストーリーも分からず、やっと主人公が分かるかな、という段階で。読み進んでいくと、その予感は間違いなかったと確信できました。
女王ライラと国王ザヴィアンがお互いに惹かれあいながら精神的に支え合う姿に「愛」を感じました。欲を言えば最後にもうひとひねり欲しかったところですが、決して期待を裏切らないストーリーでした。 -
政略結婚をしたライラとザヴィアンが心を通わせ始めた時、<ダイヤモンドの迷宮>シリーズで未解決だった事件が解明され、その影響は、ザヴィアンを直撃。2人に別れの危機が…。読んでて、王族って大変だなぁと思いました。責任重大だし、個人の幸せより国が優先されます。2人の苦悩をヒシヒシと感じました。最後の最後に、2人の苦労が報われてよかった! 欲を言えば、<迷宮>シリーズの登場人物が、もっと出て来てほしかったです。
イギリスで看護教育を受け、その後救急外来に長年勤務する。バックパックを背負っての旅行中に芽生えたロマンスを経て結婚し、オーストラリアに移り住む。現在も三人の子供とともに住むオーストラリアは彼女にとって第二の故郷になっているという。