ハーレクイン・シリーズ
パイロットのベサンは自らの操縦で中東の国キシャリに飛んだ。シーク・ラシドに最新鋭のジェット機と彼の婚約者を送り届けるため、そして、三年前キシャリで失踪した父の行方をつきとめるために。ところが、ラシドの婚約者は出発前にこっそり逃げ出していた。恥をかかされたラシドは、怒りにまかせてベサンに言い放つ。「体面を保つために、とりあえず君に身代わりになってもらおう」あまりに強引な要求に反感を覚えつつ、ベサンは名案を思いついた。彼のフィアンセを演じる代わりに、父の捜索を手伝ってもらえばいい。政略結婚をさせられるモロッコのシークの令嬢としてではなく、アメリカから来た婚約者としてなら、演じるのはむずかしくないはずだ。こうして、まったく初対面の二人が演じる身代わり劇の幕が開いた……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年02月20日
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- 著者
- バーバラ・マクマーン
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- 訳者
- 遠藤靖子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年02月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22152-0
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- 書籍番号
- I-2152
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- ミニシリーズ
- 砂漠の絆
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モニター
シークがお相手のシンデレラストーリー。パイロットのヒロインが自分の操縦でシークを連れて飛ぶ様には、単なるシンデレラストーリーにはない、斬新な爽快感があります。ヒロインは失踪した父の謎を解こうとするのですが、そのエピソードがロマンスに奥行きを与えているように感じました。ぜひ父親の謎を推理しながら読んでみてください。
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モニター
はじめは反感さえ覚えた出会いから、偽りの婚約者となり、そして短い間に愛に変わっていく様子が心地よいテンポで読み進めていけました。自分を飾らず真摯な気持ちを忘れないヒロインの姿や、ちらほらかいま見せるヒーローの心のうちにも好感が持てます。また、砂漠とペルシャ湾の空からの眺めが目に浮かぶような素敵な情景描写にうっとりします。全体的にはあっさりした感じもありますが、さわやかな広がりが心にのこる作品です。
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モニター
180センチ近い長身、ブロンドで碧眼、しかも職業はパイロットというハンサムなヒロインがとても新鮮でカッコ良かったです♪性格もサバサバしていて、強引に結婚を押しつけた傲慢なヒーローとも友情のようなロマンスを育みます。爽やかな一陣の風のような読後感でした。
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モニター
女性パイロットという珍しい職業のヒロインのベサン。シーク・ラシドの逃げ出した婚約者の身代わりをする交換条件に失踪した父の捜索の手伝いをしてもらう事に。その父が飛行機泥棒だと信じるラシド。それを否定するベサン。惹かれあう二人の心情もよかったですが、ラシドがベサンの父の失踪の真実を知ってベサンに話す時や、最後に自分の気持ちに気がついた所は何度も読み返すくらい、話を楽しませる部分でした。
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モニター
最後まで息もつかせぬ展開。最後のさわやかなハッピーエンドにはすがすがしいものを感じる。すっかりいつもと違う世界に入り込む楽しさがある。タイトルも素敵です。
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モニター
最初から婚約者のふりをしているのに猜疑心の強いラシドとベサンの間には熱い盛り上がりが訪れません。空軍で戦闘機を操縦していた経験を持つベサンのニブさもなかなかのモノです。傲慢なシークを期待していたのに、時間を掛けてラストに繋がる過程が却って新鮮でした。双子の弟ハリドの存在感も大きく、ラシドにかなり影響を与えているようで彼を主人公にした「砂漠の絆 Ⅱ」もすごく読みたくなりました。
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モニター
父親探しの為に「身代わりの婚約者」という交換条件でキシャリに残ることにしたベサン。主人公のベサンよりも主人公の相手の気持ちの変化のほうが多く書かれていたような感じがした。もうちょっと、主人公のベサンの気持ちの変化が読みたかったなぁ。
アメリカ南部で生まれ育つ。一年間、国際線に乗務して世界を回ったのち、カリフォルニアに落ち着く。家庭を持ちながらコンピューター会社に勤務するが、子供たちが学校に通い始めて、執筆活動に入る。最近は夫とともにシエラ・ネヴァダに移り住み、美しい眺めやゆったりした暮らしに、ますます執筆意欲をかきたてられている。