ハーレクイン・シリーズ
「シニョリーナ、君は僕の理想の女性だ」ダンテはファーンの手を取り、熱い言葉で語りかけてくる。ファーンは笑みを浮かべて軽くいなそうとした。「そんなたわごと、まじめな顔で聞けないわ」不意に思い立って訪れたイタリアで、ファーンはナポリに住む名門一族、リヌッチ家のダンテと出会った。最初は彼のどんな口説き文句も受け流していたけれど、時折思いつめたように黙りこむ彼の様子が気になりだした。この人は陽気なプレイボーイというだけではない。彼女は直感的に悟った。誰にも見せないもう一つの顔を持っている。ファーンはいつしかダンテの秘密をすべて知りたくなっていた……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年01月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 澤木香奈
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2010年12月16日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22143-8
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- 書籍番号
- I-2143
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モニター
ストーリーの最初から展開の早さにのめり込んでいきました。主人公とヒーローの惹かれあう姿がとても印象深かったです。最後がどうなるのか、ハラハラドキドキ、そしてワクワクしながら読んでいました。
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モニター
<リヌッチ家より愛をこめて>の関連作品です。6人の息子を持つホープが相変わらず良い存在感を出しています。ホープの夫であるトニー・リヌッチの甥のダンテと、休暇中のヒロインがたまたま飛び乗った列車で運命の出逢いを果たします。ダンテは陽気な性格の裏に隠された一面があり、それに気づいたヒロインが気になっていつしか魅かれていきます。二人の駆け引きとテンポのいいセリフ回しに思わずにんまり。イタリアに行った気分も味わえる作品でした。
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モニター
イタリア人と恋に落ち、そして人生の伴侶としたルーシー・ゴードンならではと、納得するプロローグが魅了してくれました。彼の地の男性の黒髪のハンサムさんを思い出して…ハンサムな黒髪のイタリアの男性がさりげなく、賞賛をこめた視線を走らせて…とてもイタリアらしい、情熱的な恋の始まり方! 私の場合、ファーンのようなハプニングはなかったのですが、イタリアで汽車に乗ったときの家族愛にあふれた人々と話して過ごした時を思い出して、さらに物語に入れ込んでしまいました。情感に富んだストーリーに読者をグイグイと引き込んでしまうところはさすがにRITA賞を受賞した作家ですね。
ダンテという名がとても重要なメタファーとなってます。また愛の表現としてのメタファー(=meta(を越えて)+pherein(運ぶ)というギリシア語)としてもこの物語を表現することができ、さらにこの物語を興味深くしています。最近仕事で12時間から13時間と働いて疲れていた頭が、情感豊かな作者の物語でリフレッシュできました。 -
モニター
まずタイトルに惹かれて、『最初で最後の嘘』ってなんだろう、って思っていたのですが、全部を読んだ後にタイトルを再び見た時に、大いに納得できました。感動的なお話です。ダンテがチャーミングで、それでいて頼りがいのある感じで、情熱的で…次にどんなことをするのかなあと、どきどきしながら読みました。それと、ヒロインのファーンがかっこよくて果敢だったり、可愛かったりで、どきどきさせられました! 二人のすれ違いや、二人が互いを好きだからこその行動には涙が出そうになりました。読んだ後に「ほうっ」…と幸せなため息がこぼれるような、そんな素敵なお話でした!
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モニター
〈リヌッチ家より愛をこめて〉は持っていますが未読なので心配でしたが、読み始めたら一気に引き込まれ、読み終えることが出来ました。ヒロイン、ヒーロー共に自分より相手を思いやり、大人であるところが好印象な作品でした。さすがルーシー・ゴードンさん。それから、タイトルと中身が一致していて、読み終えて『最初で最後の嘘』はそういうことなんだと理解できました。
栄誉あるRITA賞を2度も受賞している実力派。雑誌記者としてさまざまな経験を積んだのち、1984年、ロマンス小説家へと転身した。これまでに50作以上の作品を上梓している。ヴェネツィア旅行中に地元の男性と恋に落ち、2日で婚約、結婚して30年近くになるという逸話の持ち主。英国在住。