ハーレクイン・シリーズ
モスクワの夜は熱く
しがない秘書の転職先は、ロシア貴族の花嫁だった。
グレースは泥のついた自分の服を見下ろし、ため息をついた。出会い頭に車から泥水をはねかけられたばかりか、思わず持っていた箱を落としてぺしゃんこにしてしまった。中身は高級ランジェリー――ボスから言い付かった、彼の恋人へのプレゼントだ。どうしよう? 私の給料では、弁償なんてとうてい無理なのに。そのとき車のドアが開き、中から優雅な身のこなしの紳士が現れた。「僕が代金を支払うから、心配いらない」グレースは男性をひと目見るなり、呆然とした。マクシム・ロストフ!私のボスの仇敵が、なぜこんなところにいるの?
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年12月20日
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- 著者
- ジェニー・ルーカス
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- 訳者
- 飛川あゆみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2010年12月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12565-1
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- 書籍番号
- R-2565
本屋を経営する両親のもとたくさんの本に囲まれ、アメリカ、アイダホ州の小さい町で遠い国々を夢見て育つ。十六歳でヨーロッパへ一人旅を経験して以来、アルバイトをしながらアメリカじゅうを旅する。二十二歳で夫となる男性に出会い、大学で英文学の学位を取得した一年後、小説を書き始めた。現在、幼い子供ふたりの育児に追われながらも執筆活動を通して大好きな旅をしているという。