ハーレクイン・シリーズ
愛と掟のはざまで
たとえ名ばかりのプリンセスでも、救いはまだ残されているはず。
この二十一世紀の世の中に、まだそんな掟が存在していたなんて。アイオナンスは信じられない思いだった。彼女の故郷はエーゲ海に浮かぶ島国、フォーテネグロだ。姉のエロイーズが故国の皇太子マックスと結婚したとき、アイオナンスはまさかこんな事態が自分に降りかかってこようとは、夢にも思わなかった。あろうことかエロイーズはマックスを裏切り、愛人と一緒に事故死してしまったのだ。アイオナンスは故国の帰国命令を受け、頭を抱えた。本当に私は、初めて会うプリンスの息子を産まなければならないの?
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年11月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 橋由美
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12556-9
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- 書籍番号
- R-2556 (初版DG-10)
イギリスの作家。ロマンス映画を見るよりも、ロマンス小説を読むのが好きだという。初めて童話を創作したのは八歳のときで、妹をヒロインに、アドベンチャーを書いた。十一歳でイギリスのハーレクイン社のロマンス小説のなかのヒーローと〝恋に落ち〟、それ以来のロマンス小説ファン。結婚後もしばらく大手銀行で働いていたが、現在は執筆に専念。イングランド北西部チェシャーの古い館で四匹の犬、二匹の猫と一緒に暮らしている。小説家になっていちばん嬉しいことは、彼女と同様に愛の大切さを信じる読者たちと交流できることで、大好きなチョコレート以外には、キスとパートナーとの親密な愛情の仕草が最高の食事だと語る根っからのロマンティスト。