ハーレクイン・シリーズ
早くに親を亡くしたナターシャは、ギリシアの養父の元で育った。二十一歳になった今は養家を離れ、ロンドンで家事代行業を営んでいる。二年前に養父は急逝し、家業の海運業は義理の兄たちが引き継いだが、最近彼女の耳に入ってくる噂はよくないものばかりだった。だから突然養家からの呼び出しを受けたとき、ナターシャの胸に悪い予感が広がった。まさか、倒産寸前の家業を私になんとかしろだなんて言わないわよね?悪賢い目をした兄たちは、一枚の紙をナターシャの前に置いて言った。「おまえがここにサインさえすれば、この家は守られる」ナターシャは文面を読んでショックを受けた。私を宿敵に売るだなんて!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年11月20日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 茅野久枝
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12555-2
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- 書籍番号
- R-2555
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モニター
家族の苦境を救うために、宿敵・アレックスに身を捧げたナターシャ。悪魔だと思っていた彼の意外な一面を見たナターシャは3年前のある夜を思い出し…。台詞の一言一言が良くも悪くも心に残り、なかなか気持ちが通い合わない2人ですが、最後は誤解が解けて良かったです。見かけだけで人を判断してはいけない…アレックスを見ているとそんな気がします。尊大だけど傷つきやすいヒーローって素敵ですね。
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モニター
父親を亡くし、友人であるバリシスの養女となったナターシャ。自分の家の家業であるアリアンナ海運の経営が危機を迎え、皮肉にも義理の兄弟達が提案し、取引をしようとした相手はプレーボーイと噂されるアレクサンドロス・マンドラキス。ナターシャは思いもかけない展開で、純潔を捧げざるをえなくなるが、長期間過ごしていくうちに、彼への愛情が芽生えていく様は読んでいくうちに時間を忘れ、先が読みたくなるストーリーです。
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モニター
家族の窮地を救うため、兄たちの罠にはまって悪名高いプレーボーイに売られてしまったナターシャ。自分の力で生きて行こうと会社を立ち上げて頑張っていたのに・・・・。しかも、悪魔と信じていた男は強く自制していないと惹かれてしまいそうなほど魅力的! どうなる、ナターシャ?! 最後までハラハラドキドキしながら一気に読みました。ストーリーの他にも、ギリシャの美しい風景と富豪の優雅な生活が目に浮かぶようで楽しめます。
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モニター
宿敵だと思っていたアレックスに心ひかれていくナターシャの心の変化にドキドキしました。なかなかキモチが通じ合わず、ちょっとイラッとしましたが、ハッピーエンドに満足です。
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マシン
この出だしは強烈でした。お互い一目ぼれだったのに…周りの人・お互いの家の確執での中の絶望が伝わってきました。この作品のコミックが読みたいです。
イングランド南西部サウス・デボン生まれ。海辺の家で本に囲まれて育った。グラマースクール卒業後は、地元のジャーナリストとして、フラワーショーから殺人事件まで、あらゆる分野の記事を手がける。ロマンス小説を書き始めたのは一九七五年から。執筆のほかには、映画、音楽、料理、おいしいレストランの食べ歩きなどに情熱を傾けている。サマセット在住。