ハーレクイン・シリーズ
アニーは途方に暮れていた。侯爵令嬢のレディ・ローズという身元を隠し、一人で旅に出たものの、運転していた車がロンドン郊外で故障して、立ち往生してしまったのだ。偶然出会った瓜二つのリディアに身代わりになってもらい、初めて自分だけの気ままな時間が過ごせると思ったのに……。アニーは仕方なく、整備工場に連絡してレッカー車に来てもらった。やってきたのはジョージという不機嫌な男で、十代の娘も一緒だった。離婚経験者で、工場を継がずに家を出たあと、父親の入院の知らせに、会社の拠点を置くカリフォルニアから帰ってきたばかり――。家に泊めてもらうことになり、ジョージの抱える事情がわかるにつれ、礼儀知らずで無器用な彼に、アニーの心はなぜか強く揺らぎ始めていた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年11月20日
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- 著者
- リズ・フィールディング
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- 訳者
- 朝戸まり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22133-9
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- 書籍番号
- I-2133
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- ミニシリーズ
- すりかわったエンジェル
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モニター
偶然とはいえ運命の人と巡り合えるなんて、クリスマスだからかな。惹かれあいながらも、反発したり、傷付け合い、それでも、お互いを思いやり、真実の愛を貫いた二人。とても綺麗なストーリーだと思います。クリスマスの魔法に掛かってみませんか?
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モニター
車の故障がきっかけで出会った身元を隠すレディ・ローズと、父親や娘との関係が上手くいかないジョージ。互いの思いどおりにいかない人生を互いがよい方向に導いていく中で気づかされるそれぞれへの愛情。切ないまでに相手を思い、悩む後半は、最後には幸せになると分かっていてもどうなるか先が気になる内容でした。
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モニター
侯爵令嬢のレディ・ローズが、身分を隠して出会った一般市民のジョージとの恋。アニーと名前を偽って、ジョージと家族の絆を再び結びつけていく。心温まるストーリーで、クリスマスシーズンでより盛り上がりました。ローズとジョージのせつないやり取りが胸キュンでした。
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モニター
ローマの休日の様なお話です。
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モニター
タイトルに「悲しき」なんてつくのは、珍しいと思い、読み始めました。読んでみて、世の中では楽しいはずのクリスマスが主人公のアニーにとってはつらい思い出を伴うことがわかり、そういうことかぁと納得しました。アニーの境遇とその後の展開が少し「ローマの休日」を髣髴させ、ジョージとの今後の展開にドキドキさせられました。
イングランド南部バークシャー生まれ。二十歳のときアフリカに渡り、秘書の仕事に就いた。土木技師と結婚し、その後十年間をアフリカと中東で暮らす。夫は激務で、彼の帰宅を待つ長い時間、ものを書いて過ごすうち作家の道に。現在はウェールズに住んでいる。夫とのあいだに二人の子供がある。