ハーレクイン・シリーズ
カレッジの文学講師ハリエット・ロバーツは、父の突然の死により、映画プロデューサーの仕事を引き継ぐことになった。原作はハリエット自身のベストセラー。脚本は父と彼女の合作だ。父の旧友で懇意のプロダクション社長が力を貸してくれるため、安心していた矢先、そのプロダクションが別会社に売却されてしまった。新しい経営者はジョエル・ブレイク――やり手のアメリカ人実業家だ。ジョエルは驚くほどハンサムで野性的な魅力を放っているが、最初からハリエットを力不足だと決めつけ、侮辱してきた傲慢な男だ。彼と顔を合せるたびに感情的になってしまうのに、どうやってこの仕事をやり遂げられるのだろう?
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年11月05日
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- 著者
- ロバータ・レイ
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- 訳者
- 馬渕早苗
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2010年10月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-74273-5
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- 書籍番号
- HRV-3 (初版I-13)
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モニター
ハリエットとジョエルは映画の配役や日程で会う度喧嘩。立場上、弱いはずのハリエットが負けずに喰らいついていく…それだけでも楽しい。恋愛抜きで終わるのではとさえ思える程だけど、二人にとって、その言い合いがなくてはならないものになっていて、会話は刺付きの変化球だけどお互いの知性や情熱を見せつけあって気持ちが近づき理解し合うのがわかります。ラストまで台詞が楽しめました。
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モニター
いつも読みなれているハーレクインの世界と少し違う? 映画製作が舞台で、内容も映画みたい。私としては、ヒーローの魅力が分からずじまい、なぜヒロインがひかれるのかわかりませんでした。ヒロインはこうあったらいいなぁと思うような女性で素敵ですが…。ラブシーンはとても控えめなのではまる方ははまりそうですよ。
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モニター
ハリエットとジョエル、二人のの恋の行方がどうなることか…と、あまりにも展開が面白くって一気に読んでしまいました。
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モニター
何故今リバイバル刊行なのか、読み終わって、納得しました。作品そのものが、映画のようで、読んでいてとてものめりこんでしまい、一気に読破しちゃいました。尊大な態度を取るジョエル。独立心旺盛な女性ハリエット。反目しながらも惹かれあっていく二人の様子は、まさに映画のワンシーンのようです。また、脇を固めるキャラクターたちの個性あふれる存在感も、この作品に欠かせない重要なポイントでした。折角なので、この後また、最初から読み返して楽しみます。もしかしたら、最初に読んだときには気付かない新しい発見に出会えるかもしれない…そんな期待をさせてくれる作品です。
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モニター
懐かしい! ロバータ・レイ!! 当時好きな作家さんの一人でした。今回はリバイバル刊行だそうです。映画界を舞台とした華やかなロマンスもハーレクインならではで、とても楽しく読めました。ロマンスもさることながら、21世紀の今ほど行き来が多くない当時のイギリスとアメリカの習慣の違いや、いきなりヒロインを能力不足だと誤解するヒーローなど、当時の世相を反映しているのが興味深かったです。
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モニター
読みごたえたっぷりの、厚みのある物語。ドラマチックなわけではないけれど、登場人物たちみんなの描写があざやかで引き込まれます。何より、ハリエットとジョエルが惹かれあっていく様子が丁寧に描かれているのが素敵。これぞロマンス! 読み終えるのがもったいないくらい、幸せな時間に浸れました。
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モニター
亡き父の後を継いで映画のプロデューサーになったヒロインは、会社経営者のヒーローとは顔を合わせるとケンカになってしまう。しかし、いつの間にかヒーローに惹かれていることにヒロインが気づいていく様子が切ないながらも良かったです。他の登場人物にも味があり、生き生きとした作品だなと感じました。
イギリス生まれ。多くのペンネームを使い分け、五〇年代から九〇年代にかけてロマンス小説を多数発表。その傍ら、子ども向けの物語やTVシリーズを手がけて脚光を浴びる。現在は画家として活躍し、イギリス、北米、スイスなどの顧客に絵を描いている。