ハーレクイン・シリーズ
父の遺言により、あと五カ月以内に結婚しなければ、何よりも愛している家ブランコートを相続できなくなると知り、キンバリーは窮地に立たされていた。そんな折、友人のパーティでスレイドという男性に出会う。彼はプレイボーイだから結婚してもすぐ離婚するだろう――友人のその言葉で、キンバリーはある計画を思いつく。
亡くなった母の形見であるアンティークの指輪。その大切な指輪を兄がなくしてしまい、ルーシーは落ち込んでいた。だが、あるパーティの席で、見知らぬ女性の指に母の指輪がはめられているのに気づく。女性にはジャドという連れの男性がいた。彼は先ほどからずっと、ルーシーに熱い視線を送っていた人で……。
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年10月20日
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- 定価
- 1,005円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-81597-2
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- 書籍番号
- PB-97
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モニター
「二人で暮らせば」愛する家、ブランコートを相続する為に愛のない結婚を思い付くキンバリー。スレイドとはお互いの事情を知らないまま簡単に結婚までは行き着くけれど・・。数々の誤解からなかなかお互いの愛情に気付かない二人にやきもきしながらも結末が気になり一気に読んでしまいたくなる作品です。家を愛し続けるという気持ちが少し日本の感覚とは違い、イギリスが舞台の美しい物語として興味深く読みました。
「婚約の秘密」母親の残してくれた指輪。それを失くした事から不思議な出会いをするルーシーとジャド。世間知らずで、兄の言葉はすぐに信じてしまうのに、ジャドに対してはいつまでも素直になれずに心にもない言葉を投げてしまうルーシー。二人の周りの魅力的な登場人物や兄の変化によって少しずつジャドへの気持ちに気付いていく・・。最後までハラハラさせられるストーリーに引き込まれました。 -
モニター
1冊で2度おいしい。収録の2話とも、いろんなことにつかれてちょっと足踏みしているヒロインを、なんとか助けてあげようとするヒーローの優しさが描かれています。でも彼らも人間なので、時に我慢できず爆発!! 男と女って違う生き物だから、せつないし、おもしろいし。二人のうち私の好みはジャド。癇癪おこすのは、それだけ彼女を思っているからではないでしょうか。
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モニター
父の遺言で窮状にたたされたキンバリー。でもその事がきっかけで、キンバリーはスレイドと結婚することに。初めはぎこちなかった2人がスレイドの寡黙ながらもひたむきな愛で、徐々にキンバリーの心に変化が訪れる様子をていねいに描かれていて、思わず胸キュンしちゃいました。(「2人で暮らせば」より)
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モニター
『二人で暮らせば』は、キンバリーが大切なお家を相続する為にプレイボーイのスレイドと結婚。結婚生活がハラハラドキドキで、キンバリーの閉ざした心が徐々にスレイドに開かれていく様子が、読んでいて胸が、キュンとなりました。『婚約の秘密』は、ポーカーフェイスのジャドが、ルーシーに色々仕掛けて行き、それに振り回されて行くうちルーシーの気持ちも・・・そんなジェドの行動に、ドキドキしてしまいました。一冊で、二作品も読めて大満足です。
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モニター
『二人で暮らせば』では、主人公のキンバリーの大胆な結婚計画が上手くいきかけたかにみえたが、ちょっとした勘違いから予期せぬ方向に転がってしまう。結婚してからのスレイドのあれやこれやの作戦? 誘惑? に振り回されドキドキしているキンバリーがかわいかったです。二人が初めてバルコニーで逢うシーンが印象的でした。
『婚約の秘密』は、ルーシーとジャドの指輪を巡ってのかけひきから、本当に恋に発展するのだろうかとハラハラしました。その後の展開も一気に読み進められ、ハーレクインらしいエンディングで素敵でした。一冊に二話も入っていてお得な上に読み応えもありました。 -
モニター
1話、2話共に男性の主人公に対する強い愛情が感じられる作品でした。男性が主人公に対して愛情を持って接しているのに、それを素直に感じ取れず、相手に強がった態度をとってしまう主人公がじれったく最後までいっきに読み切りました。最後に主人公が素直に気持ちを伝える場面は男性の立場になったようなほっとした気持ちになりました。
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自分にとって本当に大切な女性には、男性は慎重に優しく接するのだと信じられる作品です。10歳以上も年下の世慣れていないヒロインに一目惚れしたヒーローが、彼女との距離を少しずつ縮めていき、彼女が彼への愛に気付くまで辛抱強く接し、愛を成就させる様子がとても素敵です。
イングランド中部の田舎に、七人きょうだいの六番目に生まれた。公務員として働きながら小説を書き始める。夫の励ましを得て作家デビュー。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。