ハーレクイン・シリーズ
かつてサラがキャルから離れたのは妊娠したからだった。孫の人生をだいなしにする気かと彼の祖母のルースに脅され、町を離れて出産したあげく、翌日には愛しいわが子を亡くし、醜聞を恐れたルースの手で寄宿学校に入れられたのだ。母の葬儀のために十五年ぶりに町に帰り、キャルと再会して、また愛し合うことになった今、真実を彼に話さねばならないのはサラにもわかっていた。キャルは秘密にしていたわたしを責め、離れていくだろうか?サラは生まれて初めて恐怖を覚えた。彼を失うかもしれない。二人の愛の強さが試される瞬間は刻々と迫っていた……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年10月20日
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- 著者
- マーガレット・ウェイ
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- 訳者
- 片山真紀
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22128-5
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- 書籍番号
- I-2128
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モニター
上巻に引き続きですが、サラとキャルのそれぞれの愛情のすれ違いやルースの思惑に嵌められた人々の様子が読みやすく描かれています。単なるラブロマンスに留まらず、ちょっとしたサスペンスも盛り込まれた一冊ではないかと思います。謎のベールに包まれた点が数々あるところに引き込まれて、あっという間に読み終わる作品でした。オーストラリアの自然の描写が目に浮かぶようでよかったです。
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モニター
下巻も、一気に読み進めました。サブキャラクターも、魅力的で、ぜひそのサブキャラクターの、本が読みたいと思いました。ぜひ、お願いします。ヒロインにとって、つらいことがあるけど、最後はハッピィエンド、ハーレクインならではの楽しみです。ぜひ読んでみてください。
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モニター
キャルの祖母の陰謀によって引き裂かれていたサラとキャル。15年ぶりに再会し、お互いの気持ちを確かめ合います。しかし、祖母の陰謀はますます力をまして2人を引き裂こうとします。キャルの祖母を恐れ、キャルを失ってしまうかもしれないという恐れから、なかなか真実を打ち明けられず、苦悩の日々を送るサラ。今のサラにとってキャルなしでは生きていけないことが十分にわかっているのです。一方キャルも祖母の巧みな陰謀によって、サラに欺かれたと勘違いをしてしまうのです。しかし苦悩のなかキャルの出した答え、はたとえ欺かれていたとしてもサラを愛さずにはいられない。それでもサラを愛し守って行こうとするのです。キャルのこの純粋な思い、そして困難に立ち向かっていこうとするサラに感動です!
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モニター
秘密に悩まされながらもヒーローの情熱を次第に受け入れるヒロインの心情が丁寧に描かれています。少々強引で、だけど終始悩んでばかりのヒーローですが、ヒロインへの愛の深さを感じられます。上下巻となった作品でしたが、気づいたら一気に読んでしまいました。わかりやすい配役と、物語のテンポのよさが非常にうまく合わさって、ドラマチックな一冊となっています。
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モニター
相思相愛の聡明な美男美女カップルなのに、なかなか幸せになれない2人。「もどかしい!」の一言に尽きる。家も家族も気にせずに好きなように生きればいいのに、と読みながら何度思ったことか。だが、周りの人間や相手のことを考え過ぎるほど考える2人だったからこそ、皆に愛されたのかもしれない。不幸なまま終わるはずはない、と信じて一気に最後まで読み、やはり安心した。上巻冒頭の歴史や背景説明は少々退冗長だが、必要な情報なので我慢して読んでほしい。
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モニター
過去の傷を乗り越えて、再び結ばれた2人。離れていた時間の分だけ高まる2人の情熱に巻き込まれるように、一気に読んでしまいました。結ばれた2人に残る大きな難題を乗り越えられるのか。最後までドキドキの連続でした!
書くことが大好き。息子がまだ赤ちゃんのころから小説を書きはじめ、今では執筆しているときが彼女のいちばん充実した時間になっている。楽しみは仕事の合間を縫って画廊やオークションに出かけること。また、シャンパンには目がない。オーストラリアのブリスベーン市街を見下ろす小高い丘にある家が彼女の安息所である。