ハーレクイン・シリーズ
町を支配する大牧場の後継者、キャル。貧しい羊毛刈り職人の娘、サラ。幼なじみの二人は思春期を迎え、愛し合うようになった。だが、キャルの祖母であるルースが二人の仲を引き裂いた。孫息子には良家の令嬢こそがふさわしいからと。サラはルースの援助を受けて町を出て、医師を目指すことになった。それから十五年後、母の急死により、サラは町に帰ってきた。サラの帰郷を知り、キャルは固い決意を胸に、彼女のもとへ赴いた。祖母が画策したとはいえ、二人の別れがあまりにも唐突だったからだ。キャルは今こそ、その謎を解き明かすつもりだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年10月20日
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- 著者
- マーガレット・ウェイ
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- 訳者
- 片山真紀
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22127-8
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- 書籍番号
- I-2127
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モニター
目的のためなら手段も選ばない冷徹なヒーローの祖母によって引き裂かれてしまったキャルとサラ。15年後、サラは母の急死で町に帰ることになり、再び愛し合うようになります。けれどサラにはキャルの知らない辛い過去があり、ずっと苦しんできました。二人の純粋な愛、それを妨害する祖母。孫のためとはいえ、あまりにも冷酷な仕打ちに胸が張り裂ける思いでした。感動のラストは、涙が溢れて止まりませんでした。
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モニター
オーストラリアのアウトバックを舞台に幼馴染のサラとキャルが若かりし頃に愛し合っていたものの、キャルの祖母ルースに引き裂かれてしまう様は気の毒でした。純粋さゆえの恋愛が心を打ちます。成長した二人はサラの母が亡くなることで再会し、再び魅かれ合い、新たな展開を迎えます。ルースの陰謀に巻き込まれる二人の葛藤が見所だと思います。
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モニター
マーガレット・ウェイの本は、やはり面白いです。ヒロインの少女時代に起きた悲しい出来事を、プロローグに話が進んでいて、一気に読み進めてしまいました。上下巻なので、読みごたえがあります。
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モニター
秘密に悩まされながらもヒーローの情熱を次第に受け入れるヒロインの心情が丁寧に描かれています。少々強引で、だけど終始悩んでばかりのヒーローですが、ヒロインへの愛の深さを感じられます。上下巻となった作品でしたが、気づいたら一気に読んでしまいました。わかりやすい配役と、物語のテンポのよさが非常にうまく合わさって、ドラマチックな一冊となっています。
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モニター
上巻を読み終えて、続きが気になってしかたありません。舞台はオーストラリア奥地。自然は過酷ですが、花が咲き乱れ鳥たちはさえずり、世界でも類のないほどの美しい楽園と化す土地でもあります。この土地で幼なじみとして育ったサラとキャル。ふたりはいつしか惹かれあい愛し合うようになります。しかしキャルの祖母の陰謀によってサラはこの土地を追われてしますのです。そしてなにもしらず突然自分のもとを去ってしまったサラを思い続けるキャル。また遠く離れた場所でサラもまたキャルを思いつづけているのです。15年後サラの母のお葬式で二人は再会し、お互いになくてはならない存在であることを確信するようになります。しかし祖母の反対は、町の人々を巻き込み、手段さえも選ばないものへと激しさを増していくのです。
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モニター
大きな過去の傷ゆえに、目の前の幸せに足を踏み出せない。そんな主人公の心情に、読み進めれば読み進めるほどに引き込まれていきました。ただのロマンティックな恋愛ものではない!情熱、苦悩、ミステリー。いろいろなものが複雑に絡み合う深みにどっぷりはまっちゃいました!
書くことが大好き。息子がまだ赤ちゃんのころから小説を書きはじめ、今では執筆しているときが彼女のいちばん充実した時間になっている。楽しみは仕事の合間を縫って画廊やオークションに出かけること。また、シャンパンには目がない。オーストラリアのブリスベーン市街を見下ろす小高い丘にある家が彼女の安息所である。