ハーレクイン・シリーズ
没落した名家の令嬢ジュリアは、今は生活のために働いている。めでたく妹の婚約が決まり、結婚式を楽しみにしていたとき、その妹が旅行先のナポリのカジノで大金をすってしまった。ジュリアが助けに駆けつけると、一人の男が待ち構えている。まさか! カジノの経営者はローム・デマリオ――ジュリアたちが裕福だったころの使用人の息子だ。かつて、幼いジュリアがロームにいじめられて泣きだしたとき、怒った祖母は、理不尽にもロームの母親を解雇した。きっと彼はわたしのことを恨んでいるに違いない。案の定、ロームは鋭く告げた。借金の形にぼくと寝るんだ、と。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年10月05日
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- 訳者
- 細郷妙子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-74272-8
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- 書籍番号
- HRV-2 (初版I-12)
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モニター
幼い頃、お嬢様ジュリアと、使用人の息子として出会ったローム。大人になり、今度は立場が逆転して再会…。二人の行動の結果に対するジュリアの発言や感情、ロームに対する言動の尊大さ(たまに凶暴さ!?)には感情移入し辛かったです。一方、ロームの深い思いと冷静さは理想的で、読みながら彼を応援してしまうほど。素直になれた二人のやりとりがもっとあればよかったかも。光景や衣装などの表現がとても素敵で、二人を取り巻く様子をイメージするのが簡単で魅力的でした。
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モニター
リバイバル作品として、「星降るカンパニア」を読みました。最初から、びっくりする展開で、読み続けると段々とストーリーがわかっていき、主人公の気分になって一緒にロームに腹立たしくなったり、反対に言いすぎなんじゃないかなと思ったり、楽しく読みました! 主人公に感情移入しやすい物語だと思います。私は3日間で一気に読んでしまいました!読んだ後には、ああよかったと思える内容なので、読み終わった後はすっきりしますよ! ぜひ読んでほしいですね!
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モニター
今日読み終わりました! 感想としましては、女性目線で物語が進んでいくので、ぜひ女性に読んでほしいですね! 共感する部分がとても多く、私だったらどんな風な言葉を言うかな?とか、色々妄想しながら読んでいくと、楽しいと思います! 私自身は、主人公のジュリアが発言するたびに、わたしだったらこう言うなと思いながら読み続けました。非現実の世界に連れて行ってくれると同時に、身近に起こりそうな出来事を題材にしているので、とても興味深く読ませていただきました!
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モニター
あっという間に読み終わりました! 凡人の私としては、非現実のお金持ち世界に妄想で入れました(笑) 内容は、女性目線で書かれていて、女性からすれば共感する部分が多いと思いますが、男性からすると、ちょっとキツイなと感じる部分があるかもしてませんね。とてもおもしろく、私は一気に読んでしまったので、もう一度間をあけて読んでみたい物語でした。
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モニター
ジュリアが自分の気持ちになかなか気付かずイライラしてしまいました。ジュリアのプライドのせいでロームの気持ちをわかろうとしないところで、ロームががんばってると思いました。ロームの気持ちが伝わってよかった。
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モニター
妹の借金のカタにかつての使用人の息子ロームに一夜、身を任せたジュリア。その後身ごもったジュリアは結婚を余儀なくされます。自分の気持ちを素直に表せない2人は、互いを傷つけあうことでしか関係を築けません。激しい言葉のやり取りの合間にちらりと見え隠れする愛情。カンパニアの素晴らしい自然の中、いつになったら2人は素直になれるのとやきもきしながら読み進めました。
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モニター
1982年出版のリバイバルということです。没落令嬢と元使用人の息子のロマンスですが、ヒロインのかたくなさが目につきました。意地っ張りで折れどころのわからないヒロインを見守るヒーローは心が広く理想的ヒーローかも。忍耐強くて心が広くやさしいヒーロー! 会話のテンポがよく現在のロマンスにはない雰囲気が魅力的でした。
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モニター
強引だが一途な愛がヒロインを包んでいく。こんなに愛され大切にされたら、誰もがすぐ恋に落ちてしまうだろう。だがプライド高き名家の令嬢は反発しかたくなに心を閉ざしたまま。この二人はどうなるのだろうか、生まれてくる子供の運命は・・・ 最後まで目が離せない恋の行方に少しハラハラさせられるクラシカルな恋の物語だ。
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モニター
ヴァイオレット・ウィンズピアの往年の名作を、やっと読む事が出来ました。かつて、令嬢と使用人の立場の2人が、長い時を経て逆の立場で出会い、ヒロインがヒーローから強引に望まない妊娠をさせられ、結婚を余儀なくさせられるところから物語は始まります。今回のような始まりは初めてでした。そして、ヒーローは忍耐強くて限りなく優しい。ヒロインに対する限りない優しさをそこかしこに感じましたが、望まぬ妊娠をさせられたヒロインには、なかなか通じません。お互いの心が一方通行で、ヒロインの怒りの矛先となる、ヒーローを思うとやるせなくなりました。こんなに優しい男性が居るなんて…。私が心惹かれてしまいました(笑)。ウィンズピアの世界は本当に素晴らしいです。性描写は全くありませんが、充分にときめかせ、ハラハラさせてくれました。ハーレクイン初期の作品が今尚、根強い人気が有るのも納得です!! 本当に素晴らしいロマンスでした。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、十四歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から〝現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る〟という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。三十二歳で作家デビューを果たし、三十余年の作家人生で約七十作を上梓。生涯独身を通し、一九九八年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。