ハーレクイン・シリーズ
つらい生い立ちゆえ、極力人とのかかわりを避けてきたベス。あるとき、このままではいけないのかもしれないと思い立ち、親友の誘いを受け、苦手なパーティに参加した。その会場でダンというハンサムな実業家に会い、初対面なのに妙な懐かしさに襲われるという、不思議な体験をする。ベスは熱に浮かされたみたいに、いつものお堅い自分を捨て、ダンに誘われるままパーティを抜けると、名前も素性も明かすことなく、めくるめくひとときを過ごした。そして我に返り、眠るダンを置いて彼のもとから逃げ出す。妊娠が発覚したのは、それから数カ月後のことだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年10月05日
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- 著者
- アネット・ブロードリック
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- 訳者
- 藤峰みちか
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-51405-9
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- 書籍番号
- D-1405
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モニター
人を愛する事を知らないベス。世慣れた実業家のダンと不思議な出会いをして、妊娠。そのまますれ違っていく人生だったかもしれないのに、ダンの優しく静かな粘り強い接し方で、次第に愛することを学んでいく。おなかの赤ちゃんが大きくなるのと同じペースで、じっくりと心の移り変わりを読ませてくれました。激しい夏の恋に疲れたら、こんな秋に似合う恋愛物語も素敵です。
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モニター
ヒロインのべスは、自分に正直な人だと感じました。婚約者がいても、結婚しなかったのも妊娠してもすぐ結婚という考えにいかなかったのも。本当に赤い糸で結ばれている相手を見つけるまで、婚活していたんですね。 携帯電話もメールもあっても、心が通じるかはわかりません。手紙を書いたり、デートしたり愛をはくぐんでいくのが1番。80年代に書かれたというのに、新鮮な感じがします。
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モニター
全編愛と優しさに満ちていました。登場人物を絞ることによって、主人公ベスとダンの気持ちの変化や人物描写がとても細かいです。読後、誰もがほんわか幸せな気分にさせてくれる作品だと思います。
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モニター
婚約者の死で、以前にも増して、人とのかかわりを拒んでしまうベス。友人の誘いを受けて、パーティに出かけますが、そこで彼女は、一人の男性ダンに出会います。まるで、運命の人に出会ったみたいに、彼と、一夜を過ごします。ダンは、いなくなった彼女を見つけ出しました。そして、ベスを失いたくないダンは、家族になるために惜しまない努力をします。その思いを、ベスは、気づくのでしょうか?
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モニター
まさに今! 秋のシーズンにぴったりの作品だったと思います。今の私たちみたいにメールも普及してないから、相手ともなかなか連絡が取れなくて、だからこそゆっくり愛が育まれていて、すごく素敵でした。ゆっくりと自然に「愛」に気づいていくべス。優しさと温かさが残る作品でした。
ディザイアを代表する人気作家。ロマンスと人生の奇跡を信じ、ミズーリ州オザーク湖畔でロマンス小説を執筆する日々を過ごす。一九八四年のデビュー以来、想像力に富んだ斬新な作風で読者を魅了し、ロマンティックタイムズ誌で数多くの賞を獲得している。