ハーレクイン・シリーズ
エフィーはひどく緊張してヘリコプターに乗りこんだ。これから砂漠に向かい、ザカリ王のお世話をしなければならない。王に仕える侍女が失踪したため、急遽彼女が選ばれたのだ。身分の低い召使いのエフィーにとって、これ以上の名誉はない。けれど、ザカリ王は私を気に入ってくださるだろうか?エフィーはザカリ王を初めて見たとき、その朝日のようにまぶしい笑顔にすっかり心を奪われてしまった。何があっても敬愛する王に懸命に尽くし、カリスタの人々の役にたちたい――かつて、アイゲウス王の侍女だった母のように。エフィーの胸元では、母の形見のペンダントが光り輝いていた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年09月20日
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- 著者
- キャロル・マリネッリ
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- 訳者
- 加納三由季
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12537-8
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- 書籍番号
- R-2537
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- ミニシリーズ
- ダイヤモンドの迷宮
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モニター
ヒーローのヒロインに対する気持ちの変化がわかりやすく描かれていて読みやすかったです。最初に一つボタンを掛け違えてしまった為にヒーローが何をしても何を言っても信じられなくなっていく様がとてももどかしかったです。ヒーローは王様なので俺様なところがありつつヒロインに対してはなんだかんだ言って甘いのが良かったです。
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モニター
国王ザカリは傲慢で最初は嫌な人物だと思いましたが、もう一つの国への憎しみ、失ったダイヤモンド、両親・兄弟の悲しい思い出などで苦悩している姿で、単なる我がまま国王ではないことがわかりました。身分差やタイプではないとエフィーを拒んでいたザカリですが、エフィーの聡明さでザカリの悩みや悲しみを解決していくうちに自分の気持ちに気付いていく。大人しかったエフィーが強い女になっていき、ザカリのとまどう姿も面白いです。
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モニター
最初から「ツボ」のスタートでした。たまらずに最後まで一気読みでした。ヒーローはあくまでも王族らしくて傲慢な魅力がありますし、ヒロインもただの下働きではなく、芯の強さは確固たるものがあります。…シリーズですが、単作でも読ませる実力の作家だと思います。
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モニター
王様らしく尊大なヒーローと、か弱いように見えて芯の強いヒロインでは最初噛み合わないようだったので、どうなるのか最後までハラハラドキドキしていました。最後まで先が見えなくて本当に楽しく、最後が少し予想外の展開で驚きながらもとても感動しました。
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モニター
ザカリは王族らしく傲慢な人だが、様々な苦悩を抱えているヒーロー。エフィーはか弱いようで芯が強く聡明なヒロイン。そんな二人がツボに入り、一気に読んでしまいました。シリーズ物のようですが、これだけでも十分に楽しめると思います。
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シリーズ中で一番良かったです。キャロル・マリネッリは元々好きな作家さんですが、これは本当に渾身の一作だと思いました。この話単体でも楽しめますが、シリーズ通して読んだらより一層感動することでしょう…!
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ファン
シリーズものとは知らず、お気に入りの作家と翻訳家のペアだったので手にとりました。期待を裏切らない面白さです。この一冊だけで十分楽しめます。逆に、シリーズの別の本も読んでみようかと思いました。
イギリスで看護教育を受け、その後救急外来に長年勤務する。バックパックを背負っての旅行中に芽生えたロマンスを経て結婚し、オーストラリアに移り住む。現在も三人の子供とともに住むオーストラリアは彼女にとって第二の故郷になっているという。