ハーレクイン・シリーズ
デザイナーのタムジンはラグビーチームのユニフォームを手がけ、そのお披露目を兼ねた試合である男性に出くわして息をのんだ。アレハンドロ! 六年前、ラグビーの大スターだった彼に接近したが、愛を交わす寸前に彼は忘れ物をしたと言い、その後戻ってこなかった。悲しみに打ちひしがれたけれど、ようやくすべて忘れかけていたのに。だが次の瞬間、相手の目に浮かぶ憎悪に気づいて彼女は身を震わせた。アレハンドロは自分の人生を狂わせた女性を目にして驚愕した。まだ十八歳だったタムジンは、かつて僕を誘惑して罠に陥れ、未来を約束されていたラグビー人生を僕から完全に奪ったのだ。今、美しく成長した彼女に、今度は僕が復讐してやる。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2010年09月05日
-
- 著者
- インディア・グレイ
-
- 訳者
- 氏家真智子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-12530-9
-
- 書籍番号
- R-2530
-
モニター
デザイナーのタムジンは、元ラグビーの大スター・アレハンドロのことを忘れかけていると思っていたのが・・・。実際は、憎しみを持ちながらも、憎みきれない、愛さずにはいられない。そんな二人の姿がとても切なくなりました。読み始めると途中で飽きさせることが無く一気に読み終えてしまえるお話です。でも、アレハンドロの気持ちは、ずっとタムジンにメロメロだったように感じるのは私だけ?
-
モニター
タムジンはアレハンドロに理由も告げられず捨てられた。以来、男性不信に陥ってしまった。ラグビーチームのユニフォームのお披露目会で再会した二人。自分の人生を狂わせたタムジンにあの手この手と復讐する彼。それでも優しい気持ちを失わない彼女のいじらしさにホロリとしながらこの恋の行方をハラハラしながら読みました。
-
モニター
憎まれていると分かっている相手を愛さずにはいられない・・・とても切ない気持ちにさせられる作品でした。お互いの誤解のせいで何年も辛い思いをしてきた二人、やっとその誤解も解けて結ばれたと思ったらまた試練が・・・。ずっと一人の人を想い続けるタムジンの気持ちも素敵ですが、最後に力強い愛で彼女を受け止めるアレハンドロもまた素敵でした。
-
モニター
お互いの誤解から憎み会うようになったヒーローとヒロイン。ヒロインによって彼の夢を破壊されたと考えるヒーローは復讐を誓います。お互いの激しい思いがぶつかりあい、とてもドラマティックで豪華なお話でした。特に最後の告白の場面が感動的で良かったです。
-
モニター
お互いに強く惹かれ合いながらも周りの策略と誤解によって、憎しみを抱いて復讐をするストーリーです。どんなに憎い相手でも、心の奥底では愛し合っていたのはすぐにわかったので、誤解が解けるまでハラハラ・イライラしっぱなしで、一気に読んでしまいました。そこまでの心の葛藤を丁寧に描いているので、読み応えあります。ヒーローの愛の告白も少々変わった手法ですが、とても素敵だと思いました。
イギリスの作家。自称ロマンス小説中毒で、十三歳のときからハーレクインの作家になることが夢だった。大学では英文学を専攻し、大学生活最後の夜に知り合った男性と結婚する。主婦として三人の娘を育てたのち念願かない作家になった。