ハーレクイン・シリーズ
エリナーは中東の王国カラムの皇太子ムラドのロンドンの邸宅でムラドの娘のナニーとして住み込みで働いている。ムラドとその弟ジャシムは友人たちの噂の的になるほどハンサムだが、亡き母の恋人だったムラドのことは、父親のようにしか思えなかった。ある夜、家人のいない家に帰宅したエリナーはジャシムに出くわした。傲慢な雰囲気を漂わせながらもセクシーで、思わず全身が熱くなる。こんな男性が、ナニーである私に興味を持つとは思えないけれど。だが思いがけず情熱的な言葉を耳元で囁かれ、エリナーは翌日、彼の誘惑にこたえてしまった――どんな思惑でジャシムが近づいてきたかは想像もせずに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年09月05日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 漆原麗
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12529-3
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- 書籍番号
- R-2529
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- ミニシリーズ
- 予期せぬ結婚
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モニター
エリナーの事を全然信用してくれないジャシムに凄くイライラしましたでも一番エリナーの事を想っていたというのが後半になると伝わってきて楽しくなりました。
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モニター
最初に一言。すべてが”リングレ”です。スピーディーなジェットコースターのようで、二人の間のやきもきする展開も、ヒロインの健気さも、そしてヒーローのすべてにリン・グレアム満杯! ラスト近くでヒーローがヒロインを泳ぎに誘いに来たところのセリフが私が一番この作品の名セリフだと思います。このセリフを読むためにもぜひ読んでいただきたい作品です。
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モニター
発端は夫ムラドの浮気を邪推した妻ヤミナーが義弟ジャシムに相談することから始まる。まだ20歳で経験不足の子守エリナーがなぜ採用されたのか!?二人の仲を疑り、憤るジャシム。母の婚約指輪と共に秘密を抱える彼女にどうしようもなく惹かれていく彼。疑念は晴れぬまま惨めな『でき婚式』をしたり、再会後もなかなか真実に行き着かない様には身を焼く想いがしたが、情熱的で永久保存版の恋話だった。
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モニター
一人の男がついた嘘によって、運命的な出会いを悲劇的な出会いにかえられてしまったジャシムとエリナー。お互いに愛し合い、惹かれあい、求め合っているのに、気持ちはどんどん離れていってしまう。二人をもう一度めぐり合わせ、真実の愛へと導いてくれたのは、二人の子供サミだった。女性なら誰でも納得できるエリナーの強い生き方が、さらに胸を打つストーリーである。
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モニター
夫と子守の関係に疑いを抱く兄嫁の言葉から、物語が始まります。兄嫁の言葉を信じ、子守のエリナーを疑いながらも、ある事情から二人は結婚します。リン・グレアムの描くほとんどのヒーロー同様、もっとヒロインの言葉を信じてあげてもいいんじゃないかと、ヒーローを責めたくなりました。しかし、最後のほうのシーンで、ある事件からエリナーに対する疑惑が晴れたとき、やっと彼女は幸せになれるんだとわかって、安心しました。
北アイルランド出身。七月三十日生まれの獅子座。十代のころからロマンス小説の熱心な読者で、初めて自分でロマンス小説を書いたのは十五歳のとき。大学で法律を学ぶと同時に、十四歳のときからの恋人と卒業後に結婚。この結婚生活は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚するという経歴の持ち主。イギリス郊外に家と五エーカーの森林を持ち、そこで現在、スリランカとグアテマラからの養子を含めた五人の子供を育てている。時間のあるときは大好きな庭仕事に励み、得意のイタリア料理に腕をふるう。小説を書くときのアイデアは、自分自身の想像力とこれまでの経験から得ることがほとんどで、彼女自身、今でも自家用機に乗った億万長者にさらわれることを夢見ていると話す。