ハーレクイン・シリーズ
十歳のとき親同士の再婚で、リーには義理の兄ができた。八歳年上の兄モーガンは、リーを家族として温かく迎えてくれ、リーは初めて愛情に満ちた幸せな日々を過ごした。だが十年後、ある出来事を境にモーガンとの間に溝が生じてしまう。それから一年、モーガンが海外出張から帰国すると聞き、リーは久しぶりの再会に期待を抱いたのだが……。
デイヴィッドは二年も前から、妻との離婚を考えていた。妻にしたのは、心に描いていたような純粋な女性ではなく、金持ちを見つけようともくろみ、成功した計算高い女だったのだ。我慢も限界というとき、妻のジョアンナが交通事故に遭う。軽傷ですんだが、ジョアンナは記憶を失っていた。そして驚いたことに、新婚当時そのままの彼女になっていた。
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年08月20日
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- 定価
- 1,005円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-81594-1
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- 書籍番号
- PB-94
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モニター
『心のすべてを』ヒロインのヒーローに対する一途な思いが切なかったです。ヒーローに思いを告げてもすげなくされ、本人は悪くないのに周りの人の言動から誤解したヒーローにますますつらく当たられて・・。このヒーロー、ここまでわからないのってあほじゃない?と思いながらも、最後どうなるのか、読み進むのがとっても面白かったです。
『ふたりのジョアンナ』こちらはヒーローの切ない思いが印象的でした。離婚する寸前だった妻が事故で記憶喪失になり、結婚した時の狂おしく愛した妻に戻っていて。記憶が戻れば、どうせ別れるのだから、近づかないようにしているのに気持ちはのめり込んで行ってしまって。ラスト、事情が分ってかなりすっきりします。どちらの話もお奨めで、満足の一冊でした。 -
モニター
2話共、誤解から始まり、どんどん溝が深くなっていってしまう。愛してるからこそ傷も深くなってしまう。これでうまく行く!と思う度に邪魔が入り、最後まで切ないやら悲しいやらハラハラドキドキ。愛するが故の強さや弱さがとても出ている作品で、ほんと最後までどうなるの!?でした。
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モニター
タイトルは「それぞれの愛し方」をなってますが、内容は2つの物語共それぞれの誤解…のような内容でした。「ふたりのジョアンナ」は第三者により深く結びついたはずの夫婦がすれちがう話しでしたが、なんだか実際起こりうる話しのようなリアルさでした。犯人(?)の巧妙さにちょっと恐ろしささえ感じました。
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モニター
『心のすべてを』どれだけ疑われても、ヒーローを愛するヒロイン。彼女がとても健気で、優しく魅力的です。頑ななヒーローに、どれだけ傷つけられても、彼女は負けません。最後の彼女が幸せになるところで、爽快な気分になれます。
『ふたりのジョアンナ』記憶喪失で、何もかも忘れたヒロイン。自分の夫も、自分の好みさえ覚えてません。二人の愛が、どんな陰謀にも負けないで、再び燃え上がるところが、素敵です。読み終わったとき、とてもスッキリした気分になれます。 -
モニター
『心のすべてを』『ふたりのジョアンナ』の2編収録。特に『心のすべてを』が好きでした! 禁じられた愛・・的なよくある話!?と思って読み進めていくと、お兄さんのモーガンのツンデレっぷりなんかにハマってました! 最後もちゃんとめでたしめでたしで良かった。
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モニター
1作目のヒロインは、ある男を懲らしめるためにした演技で誤解を招き、義兄を怒らせてしまいます。彼女の母を軽蔑するモーガンは、リーの言葉に耳を貸そうとせず、彼女にきつい言葉を投げかけます。母親や友人達の登場、父親の死、結婚、お互いの気持ちの変化など、最初から最後まで目が離せません!!
2作目は、記憶を失ったヒロインとその夫デイヴィットのお話です。最後にはジョアンナが変わっていった原因が、これだったなんて!と、デイヴィットと一緒に驚いてしまいました。
イングランドのエセックス州に生まれ、今もそこに住む。本で読むような、波瀾万丈の人生を二人の兄や双子の妹とともに生きてきた。本が大好きで図書館に職を得たが、やがて独身の身軽さで作家として身を立てる決意ができたと語る。成功したことがまだ信じられないが、今では余裕ができ、刺繍やバードウォッチングなどの趣味も楽しんでいる。
アメリカの作家。少女のころから書くことが大好きで、早くからラブストーリーを書いていた。ロマンス作家としてのデビューは一九八六年。その後次々と作品を発表している。