ハーレクイン・シリーズ
アラビアン・ロマンス:バハニア王国編 Ⅱ
砂漠のシンデレラ
「僕の子供を妊娠しているというのは本当か?」ああ、とうとうばれてしまった。クリオは絶望した。出会ってすぐ惹かれ、ベッドを共にしたバハニア王国のプリンスサディクの目当てが、王位継承権を持つ赤ん坊にあるのは明らかだ。「結婚しよう」音信不通にした情事の相手にプロポーズするなんて!愛なき 結婚――クリオにとってそれは死刑宣告も同然だった。
砂塵のかなたに
突然現れた国王の使者から招待を告げられ、乗りこんだ王族専用機。窓の下には青い海と砂漠の街――神秘に包まれた国が見えてきた。これから“ピンクの宮殿”とよばれる王宮で国王に謁見する。リムジンを降りたエマは、視界の端でとらえたものに視線を向けた。影の中から長身の人物が近づいてくる。それはエマにとって、忘れようにも忘れられない人だった。
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- 頁数
- 448頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年08月20日
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- 定価
- 1,047円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-75377-9
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- 書籍番号
- P-377
読者レビュー
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かお
前回に比べて、設定が現実的でヒロインも等身大の現代の女性。なので、親しみやすく自分に置き換えて想像はしやすいものの、妙にリアルで夢は少ないと感じるかも。作家のスーザン・マレリーがクリオのキャラクターをとても気に入っているのが伝わってきます。その後のシリーズもクリオはずっと登場し続けるので、シリーズとして読むのならこの一巻は必須です。
USAトゥデイ紙や大型書店などのベストセラーリストの常連で、ユーモアと情感あふれるロマンスで根強いファンを獲得。その作品数は百作以上にもおよぶ。雨の多さばかりが大げさな話題となり、締め切り前になるとお世話になる大量のコーヒーでも有名な土地、ワシントン州に居を構える。最近は刊行される作品が着実に売り上げを伸ばし、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストにも登場。多くの読者から支持を得る人気作家となっている。