ハーレクイン・シリーズ
略奪は甘く
観光ガイドとしてローマで働くフランチェスカは困惑していた。上流階級出身で大物実業家のカルロ・カルルッチが、婚約者のいる彼女に誘いをかけてくるのだ。プレイボーイのきまぐれとわかっているのに、経験したことのない熱い思いに駆られてしまうのはなぜだろう?事態が急変したのは、正式な婚約発表の夜だった。フランチェスカは婚約者の裏切りを目の当たりにして卒倒しそうになった。すると背後からカルロのたくましい腕が伸びてきて、彼女を優しく抱きしめた。あたかも、こんななりゆきを予測していたかのように。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年07月05日
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- 著者
- ミシェル・リード
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- 訳者
- 鈴木けい
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-73844-8
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- 書籍番号
- C-844 (初版R-2048)
読者レビュー
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モニター
この著者の作品は、ヒーローがヒロインにメロメロになっていることが多く、この作品も例外ではない。一貫してフランチェスカを想うヒーローのカルロ。婚約者と親友とカルロとの間で揺れ動くフランチェスカに、大叔父もなにか関わりがある気配。不安なヒロインの心情が伝わってくる一作。
1997年の日本デビュー以来たちまち人気を博し、ハーレクイン・ロマンスを代表する作家になる。五人きょうだいの末っ子として、マンチェスターで育った。現在は、仕事に忙しい夫と成人した二人の娘とともにチェシャーに住んでいる。読書とバレエが好きで、機会があればテニスも楽しむ。執筆を始めると、家族のことも忘れるほど熱中してしまうという。