ハーレクイン・シリーズ
ジェシカの愛情研究
ジェシカはため息をついて受話器を置いた。姉からの電話だ。姉はジェシカと夫の仲を疑っている。事実無根のこんなことで執筆を邪魔されるのはかなわない。ジェシカは好評の前二作に続いて三作目では、結婚生活には必ずしも愛は必要ではない、見合い結婚こそ理想だ、という持論を展開するつもりでいる。姉の疑いを除くには……ふと新聞の交際広告欄が目にとまった。そうだわ! こういう形で結婚に持ちこめれば、姉も心配しなくなるだろうし、私の持論を実証することもできる。ジェシカは早速、交際広告の原稿を書きはじめた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年07月05日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 三木たか子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-73842-4
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- 書籍番号
- C-842 (初版R-622)
読者レビュー
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イギリスの作家。ロマンス映画を見るよりも、ロマンス小説を読むのが好きだという。初めて童話を創作したのは八歳のときで、妹をヒロインに、アドベンチャーを書いた。十一歳でイギリスのハーレクイン社のロマンス小説のなかのヒーローと〝恋に落ち〟、それ以来のロマンス小説ファン。結婚後もしばらく大手銀行で働いていたが、現在は執筆に専念。イングランド北西部チェシャーの古い館で四匹の犬、二匹の猫と一緒に暮らしている。小説家になっていちばん嬉しいことは、彼女と同様に愛の大切さを信じる読者たちと交流できることで、大好きなチョコレート以外には、キスとパートナーとの親密な愛情の仕草が最高の食事だと語る根っからのロマンティスト。