ハーレクイン・シリーズ
「あなたは外科医なの?」看護師のグルナールはダンテと名乗ったその男をじっと見つめた。民族紛争が続くコーカサス地方。グルナールは武装集団に占拠された市庁舎で負傷者の手当をしていた。男たちの仲間だとばかり思っていた彼が、ありあわせの医療器具で、重傷患者の応急手術を始めたのだ。その手際のよさは、彼女が思わず見とれるほどだった。彼はどの組織にも属さず、独りで医療活動を行っているという。これほど優秀な医師が、なぜそんな危険を冒してまで……?彼の話がまだよく信じられないまま、グルナールの胸は高鳴った。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年07月05日
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- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
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- 訳者
- 泉智子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22105-6
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- 書籍番号
- I-2105
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モニター
ヒロインとヒーローには、共につらい過去があり、さらにヒーローには重大な秘密が隠されています。でも、二人は困難に対して強い勇気と愛情をもって立ち向かって行くので、つい応援したくなり、物語が終わった後も、ずっと幸せでいて欲しいと願いたくなりました。シリアスな展開で社会派とも言える内容。読み応えがあります。甘いだけではない物語を読みたい方にお勧めです。
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モニター
ダンテの煮え切らない様子にやきもきしながら読みました。グルナールのダンテに対する愛情とか悔しさとか…複雑に揺れる微妙な想いがとても感じられ、すごく感情移入して最後まで一気に読んでしまいました。最後の展開にはちょっと…嬉しいびっくりでした。
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モニター
民族紛争。武装集団。人道支援組織。 ニュースでは見るが実際に体験する事が無いであろう現実。その中で起こるロマンスと医療活動。ただのロマンス小説だけでは終わらない奥深さが、人間関係や医療行為を通じて伝わってくる作品です。
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モニター
民族紛争の真っ只中で出合ったグルナールとダンテ、訳ありのダンテにグルナールの気持ちが募って行くが、なかなかグルナールの気持ちを寄せ付けないダンテに読んでいてイライラさせられる部分もあった。今回初めてオリヴィア・ゲイツの作品を読んだがハッピーエンドじゃないの?とハラハラしどうしでした。
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モニター
イマージュシリーズにしてはヒーローもヒロインもとても情熱的、ホットなシーンも多かったです。
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モニター
テロリストとの戦火の中で、そんな情景を忘れてしまうほど心が引かれてしまう素敵な男性との情熱的な出会い。こんな状況で果たしてふたりはどうなっていくのかとドキドキハラハラと読みすすめていきました。身の危険をかえりみず人々を助けるヒーローとヒロイン。有能で美しく、どちらも素敵で目が離せませんでした。ラブロマンスだけでなく、次々起こる困難な出来事、医療や戦火など幅広く世界が広がっていて読み応えありました。
カイロ在住のエジプト人。作家だけにとどまらず、眼科医、歌手、画家、アクセサリーデザイナーというさまざまなキャリアを持ち、妻と母親業もこなす。キャラクター設定やプロットのアドバイスをしてくれる娘と、ストーリーが気に入らなければ、キーボードの上を歩きまわる辛口批評家のアンゴラ猫の助けを借りながら、情熱的なロマンスを書き続けている。