ハーレクイン・シリーズ
アリスト王国の王女キティは、王室主催のパーティの夜、魅力的なギリシア人大富豪のニコスにメイドと間違われてしまう。明るい妹と違って、内気な彼女は社交が苦手で、男性とつき合った経験にいたってはゼロ。でもだからといって、メイド扱いとはあんまりだ……。ニコスに名前をきかれたキティは、とっさに嘘の名前を告げた。王女だと告げて、哀れみの目を向けられるよりましだと思ったのだ。そのときニコスの力強い指に顎をつかまれ、彼女は驚き、素性を偽ったことを後悔した。このままではメイドと勘違いした彼に唇を奪われてしまう!
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2010年06月20日
-
- 著者
- シャンテル・ショー
-
- 訳者
- 松本果蓮
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-12508-8
-
- 書籍番号
- R-2508
-
- ミニシリーズ
- ダイヤモンドの迷宮
-
モニター
さえない王女様のシンデレラストーリーです。魔法使いのおばあさん役は大富豪のヒーロー。ヒロインは日の当たる場所に連れ出されることになってしまいます。華やかな世界が苦手で学者肌の王女様という設定が面白かったです。深い事情で便宜結婚したふたりですが、惹かれあっているのは明白で、とってもホット! お互いよく知らずに結婚したふたりが壁を乗り越えて幸せになるシーンには心が温かくなって、読み応えのある作品でした。アテネが舞台で、雰囲気も出てました。
-
モニター
王女キティが大富豪ニコスにメイドに間違われるところから物語は始まります。内気で社交が苦手な性格で自分に自信がないキティでしたが、男性的な魅力に溢れたニコスによって自分に自信を持つようになっていきます。キティの心と姿の変化も見所です。
-
モニター
キティは地味で内気で社交が苦手、自分に自信がもてず恋にも臆病なプリンセスです。今までのプリンセスのイメージとは全く違い心から幸せになってほしいと応援したくなりました。魅力的なニコスに出会いプリンセスという身分を隠したまま大胆な行動をとったことによりキティの運命は大きく動き出します。スピーディな展開で物語に引き込まれ一気に読み終わりました。心に傷を抱えた二人がお互いのことを思い愛が深まっていく過程は感動的です。
-
モニター
王室という華やかな世界に生まれたヒロインは少女時代の嫌な経験もあり自分に自身がもてず、内気な性格です。対照的に子供時代に過酷な人生を歩んだヒーローはいまや資産家として頂点まで駆け上がった成功者。それぞれの過去が相手の行動や考えを時に誤解させ、二人で歩まざるをえなくなった人生をより混乱させていきますが、作品終盤の互いを思いやる行動に、私も幸せな気持ちになれました。
-
モニター
傍から見るとこれ以上ないようなカップルですが。一国の王女として何不自由なく、愛情に包まれて育ったヒロインは、優秀だけれども内向的で、自分の体形にコンプレックスを持ち、奥手。それに対してまるで正反対とも思えるヒーローです。クライマックスは映像的かつ幻想的で、何ともロマンチック。二人が互いを知り合い、徐々に近い存在になる過程が良いです。そして、ヒロインの大嫌いな人物が、物語を盛り上げます。ステファニ・ダイヤモンドの行方が気になるところです。
イギリスの作家。ロンドン育ちで、頭の中でおはなしを作るのが大好きな少女だった。二十歳で結婚、第一子の誕生とともにケント州の海辺に移り、現在に至っている。浜を散歩しながら小説の構想を練るという。趣味はガーデニングやハイキング。六人の子供の母親でもある。