ハーレクイン・シリーズ
父親と婚約者を同時に事故で亡くしたアンディは、残された負債の返済のため、辣腕実業家ライナスの秘書として働くことになった。決まった恋人をつくらず、次から次へと女性を替えて独身貴族を謳歌するボスを横目に見ながら、なぜかアンディは彼を嫌いになれずにいた。哀しみのどん底でうちひしがれていた彼女に真っ先に救いの手を差し伸べ、励ましてくれたのはライナスだったから。あるとき、出張でスコットランドを訪れたアンディは猛吹雪に遭い、小さなパブの一室で、ボスと二晩を共に過ごさねばならなくなった。私は耐えられるかしら? 吹雪以上に強烈なライナスの誘惑に……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年06月20日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 宮崎真紀
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12506-4
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- 書籍番号
- R-2506
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モニター
ヒーローの強引なアプローチから秘書になったヒロイン。二人ともお互いに距離を保っていたのが、同行したスコットランドへの旅で一気に距離が縮まります。ただしお互いに丁々発止のやり取りがあり、ヒロインの亡くなった婚約者の秘密が間に立ちふさがり、なかなか素直にになりきれず、ストーリーを引っ張ります。謎も気になり一気に読める一冊です。
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モニター
『部下とは深い関係にならない』が信条のライナスですが、どうにもあらがえず、上流出身で気品と洗練さを持つ秘書のアンディをあの手この手で誘惑します。二人の心の中の描写と実際の会話とのギャップに思わず‘クスッ’。愛だと気づいていないライナスの誘惑に、愛しているからこそ拒否し続けるアンディは歯がゆくもあるのですが、その過程があってこそ、二人の想いが爆発する怒涛のラストが活きてきます。
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モニター
完璧すぎて愛される事に努力する必要がなく、深入りを避け、ゲームを楽しんできたボス・ライナスと、お嬢様育ちながら不運な状況によって秘書となって働くアンディ。それぞれの心の内が、二人の立場から描かれています。私はライナスにうっとりして、あっという間に読み終えました。
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モニター
Mr.ハーレクイン アンディが表紙の本と言う事でとても楽しみにしていました。事故で婚約者と父親を亡くし、負債を抱え大変な苦境に陥った主人公アンディ(女性)を支えるライナスの愛情にとても惹かれました。ただ2人とも惹かれあう気持ちを上手く表せず、激しい言葉の応酬で、途中はかなりスピード感溢れる展開であっと言う間に読み終えました。ボス物が好きな方にお勧めの作品です。
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の一人。一九七八年にイギリスでデビューして以来、これまでに刊行された作品は実に百冊を超える。十四歳のころからロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーの作品に感銘を受けて作家になることを決意した。物語を書くときに一番楽しいのは、ヒロインとヒーローの性格を考えるとき。書いているうちに徐々に主導権がヒロインとヒーローに移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめるのだという。現在キャロルは“イギリスで最も美しい場所”マン島に、夫と子供たちと住む。