ハーレクイン・シリーズ
サラはいまだに自分の幸運が信じられなかった。働き始めたばかりのギリシアのリゾートホテルの厨房から、エーゲ海を巡るクルーザーのシェフへ――。ホテルのオーナー、ニコス・コンスタンティノスが客を招き、一週間の船旅を楽しむ間、料理の腕をふるうことになったのだ。船の専属シェフが急病で倒れたための臨時の仕事だったが、サラにはニコスに近づける、思ってもみないチャンスだった。ニコスから彼の祖父へ、さらに祖父の再婚相手の女性へと……。その女性こそ、まだ見ぬサラの祖母、エレニに違いないからだ。この旅の間にエレニに会いたい。いいえ、どうしても会わなければ。サラは、亡き母から託された祖母への手紙に、そっと手をあてた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年06月20日
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- 著者
- バーバラ・マクマーン
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- 訳者
- 長田乃莉子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22103-2
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- 書籍番号
- I-2103
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モニター
穏やかで優しい恋物語でした。過去の辛い記憶から愛を信じられないヒーローが、次第にヒロインに心を開いていくところが良かった!ヒロインの職業柄、美味しそうな料理が出てくると、食べている人たちが羨ましくなってしまいました。激しく切ない恋もいいですが、こういう読後感爽やかな話もいいです!!
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モニター
亡くなった母親との約束を、何よりも大事にしたいと思うヒロインの気持ちがとてもいじらしい。小さな頃、貧しい中でも大事にしてもらった母との思い出、それだけに裕福な祖母に複雑な思いを持ちながらも、母親との約束を果たそうとするヒロイン。そんな気持ちを最後にはヒーローも理解するのもいいですね。
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モニター
主人公サラは、亡き母の手紙を届けるため、臨時のシェフになりますが、そこで職場の雇い主ニコスに出会います。ニコスはとても魅力的で、サラは自分の思いとやるべきこととの間でとまどい、揺れることとなります。また物語の中に出てくるいろいろな料理は、とてもおいしそうで目に浮かぶようです。そしてエーゲ海の景色もすばらしく物語を盛り上げてくれています。エーゲ海の青い海と素敵なニコスがたまらなく魅力的にかかれている作品です。
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モニター
祖母に会うという目的を胸に秘めたヒロインと、その鍵になるヒーローが惹かれあう様子が、エーゲ海を巡るクルーザーの素敵な情景とともに目に浮かび、色々な誤解から生まれた二人の恋の行方も最後までドキドキさせられました。久々にイマージュの作品を読み、ロマンスやディザイア派の私には、癒されるような新鮮な作品でした。
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モニター
イマージュらしい、爽やかな物語です。読んでいる私も、エーゲ海を巡るクルーザーの旅をしている感じでした。後半でヒーローがヒロインに対して、ちょっとした誤解がありましたが、ヒーローもヒロインもとても純粋に感じました。いつも『ロマンス』を読む私にとっては、とても新鮮な作品でした。
アメリカ南部で生まれ育つ。一年間、国際線に乗務して世界を回ったのち、カリフォルニアに落ち着く。家庭を持ちながらコンピューター会社に勤務するが、子供たちが学校に通い始めて、執筆活動に入る。最近は夫とともにシエラ・ネヴァダ山脈に移り住み、美しい眺めやゆったりした暮らしに、ますます創作意欲をかきたてられている。