ハーレクイン・シリーズ
美貌の娼婦はその日、産み落としてまもない女の赤ん坊を売り渡した――通りすがりの男に、たった数シリングで。十八年後、その赤ん坊は類い稀なる美しさで男たちを虜にしていた。特訓の成果は上々だ。モーガン・ベケットは辺鄙な田舎町を出て洗練されたレディとして、華々しく社交界デビューを飾るのだ。ロンドンへの道中、紳士的で親切なエイルズフォード伯爵と出会い、“兄の友人”と名乗られつい気を許したモーガン。だが実は彼は、社交界きっての悪名高き放蕩者だった!彼女は誰かの愛人だろうか? なんとしても彼女が欲しい。伯爵の頭には、もはや彼女を誘惑することしかなかった……。
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- 頁数
- 368頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年06月05日
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- 著者
- ケイシー・マイケルズ
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- 訳者
- 鈴木たえ子
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- 定価
- 1,026円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-33101-4
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- 書籍番号
- PHS-1
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モニター
自由奔放、正直者で美しいモーガン。そしてとても頭の回転が早く機知に飛んでいる。そんな彼女でも男女の感情に関しては幼くて・・・彼女が社交界デビューのためにロンドンへ出向く途中で強烈に魅かれる同類のような男性に出逢う。イーサンがモーガンに与える影響、モーガンがイーサンに与える影響そして精神的に成長するモーガンの姿。互いが持つ秘密がさらに彼らの運命を導く。彼らの探り合う様な会話など読み応え十分です。
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モニター
シリーズの第2作目。前作を読み逃していても、十分面白さを堪能できるストーリーです。心地いいまでに破天荒で、自分勝手なじゃじゃ馬娘のモーギーと、役立たずの悪党伯爵イーサンの恋。二人の生い立ちやそれを取り巻く人間関係、当時の社会情勢が複雑に絡み合い、行く手は平たんではありません。しかし、正直さ、素直さ、率直な物言いでつき進んでいく2人に、思わず「あっぱれ!」と拍手を送りたくなりました。モーギーの心の成長も読みどころです。また、物語のところどころに登場する個性豊かなキャラクターに、多くの続編の期待が寄せられます。
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モニター
ヒロインのモーガンは生れ落ちたその日に娼婦の母親から通りすがりの男に売り渡された娘である。十八歳に成長した彼女は美しく全ての男の心を翻弄する。あの手この手とあらゆる手法でモーガンに迫る伯爵。二人のやり取りは可笑しく、ついつい笑いが出てきて思わず本に引きつけられ最後まで楽しく読みました。
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モニター
「ハーレクインは短編」のイメージが私の中で強かっただけに、この作品かなりの長編でしたが、読み始めればあっという間でした。主人公のモーガンはあらゆる常識を無視し、自分の好きなように生きている快活な女性です。家族をはじめ彼女を取り巻く周りの人間が気の毒になる程ですが、なぜか憎めない。それは、見た目の華やかさと相反して彼女がとても潔く男気がある女性だからだと思いました。そんな彼女に対し、心を引かれるイーサンの、懐の深さにも感服。ロンドン社交界に巻き起こす二人のちょっとしたいたずらにはワクワクしますよ。19世紀の時代背景に思いを馳せながら、楽しめました。
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モニター
女子力最強の容姿を持つヒロイン・モーガンがあでやかに登場してヒーロー・イーサンと共に彼女のとりこになってしまいました。ヒストリカルものなのに、モーガンの性格や考えが新鮮で現代的な印象を与え、ぐいぐい読めました。モーガンの周りの人々もちょこちょこ魅力的にでてきて、シリーズを一気に読み上げたい気持ちになります。ドラムロールが聞こえてくるまで、ヒーローとヒロインのかけひきが楽しめました。
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モニター
19世紀初めのイギリス。美しく聡明なベケット家のおてんば娘モーガンは、危険な魅力を持つ伯爵イーサンと出会い、一目で恋に落ちます。壮大なロムニーマーシュの自然を背景に、数々の出来事を乗り越えながら愛を確信していく二人。モーガンの正直でまっすぐな愛がとても爽快で、それを受け止めるイーサンの大きな心と心意気が頼もしく、どんどん物語に引き込まれていきました。大好きな二人のこれからの人生に思いを馳せながら、魅力的なベケット家の家族の今後が楽しみになる作品でした。
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モニター
ヒストリカル大好きなロマンチストに、是非じっくり読んでほしい作品です。セクシーで危険な伯爵イーサン・タナーと、娼婦から生まれ、すぐに売られた魅惑的な娘モーガン・ベケット…偶然・運命の出逢いをしたふたり。ロンドンとベケット・ホールを舞台に繰り広げられる情愛の時間を主人公になって楽しんで下さい。
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モニター
初めて会った時から運命をお互いに感じあった二人。駆け引きをしながら関係が深まっていくドキドキの前半。そして徐々に明かされていくヒロインの家族の秘密とともにヒーローにも秘密の任務が・・・。ラブラブのお話から後半からはワクワクのサスペンスのスパイスが効いて、長編ですが最後まで楽しく読めました。読み応え満点です。
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モニター
「ロムニーマーシュのベケット家」シリーズの第二作目。シリーズとしてはすごく長いようで、また作者が意図する世界観は壮大なスケールのようです。そのため、作者は前書きでその世界を少し説明してくれているのですが・・・わからない部分が多かったけれど、第1作目から読めばそんなことはないんだと思います。ちょっと新しいタイプのストーリーだと思いました。
ニューヨークタイムズのベストセラーリストに二十以上の執筆作品が載った実力派作家。夫とのあいだに四人の子供がいる彼女は、アメリカロマンス作家協会やロマンティックタイムズ誌の数々の賞の受賞者でもある。