ハーレクイン・シリーズ
会社経営者リカルドの秘書をつとめるアンジーは転職を考えていた。何年もリカルドの手足となり、恋の後始末さえ手伝ってきた――彼に思いを寄せる自分の苦しい気持ちは抑えて。なのに、彼にとって私は単なる地味な秘書だと最近思い知ったのだ。クリスマスパーティが終われば、新しい職を探しはじめよう。そう決心するが、驚いたことにパーティの当日、リカルドはアンジーへの贈り物だと言ってドレスを取り出した。いったいなぜ? 訝りつつもパーティを終え、二人は夜をともにする。翌朝、彼の冷淡な態度に気づきながらもアンジーは幸せを噛みしめた。リカルドがドレスをプレゼントした理由は想像もせずに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年06月05日
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- 著者
- シャロン・ケンドリック
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- 訳者
- 永幡みちこ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12499-9
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- 書籍番号
- R-2499
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モニター
一息つく間もないほどでした! 信じたい気持ちが大きくなって淡い期待を寄せると、信じられなくなるほど突き放される主人公。時に優しく、時に残酷と言っていいほどの仕打ちにめげそうになりながらも、懸命に自分の気持ちに問いかける姿に頁をずっとめくってしまいました。何度もくじけそうになるのを乗り越えた後の二人の姿を是非見てみて下さい。
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モニター
ロマンスの王道、ボスと秘書ものです。赤いドレスが気になって、一気に読み終えてすっきりしました。自由な立場で愛し、愛されたいと思うヒロインの情熱と純粋さがあふれる文章に心打たれました。そして、ヒーローはおきまりの足音が聞こえてきそうな傲慢なイタリアン!! ヒーローの心理変化の微妙な部分は想像力をかき立てて、行間を読んで楽しんでください。スピンオフもあるのでは?と密かに期待しています。
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モニター
有能ですてきな上司に仕えるごく普通の女性が、彼から贈られたドレス一枚で華麗に変身するところがすてきです。男性のいいなりにならない強い意志をもつアンジーの姿がとても魅力的で果敢です。身分の違う男性にも対等でありたいと思う彼女が自分の本当の気持ちに気づくところがとても印象的で、最後まで自分を貫きとおし、彼の愛にこたえるところは最高によかったです。
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モニター
秘書のアンジーは、ボスに長いこと片思いをしています。仕事以外の出来事にも、自分の気持ち押し殺して対処しなければならない。一方ボスである、リカルドはアンジーを単なる秘書としか見ていない。アンジーが転職を考え始めたそのとき、とある出来事で二人の関係が一転して変わってしまった。しかし、折角の出来事にも、リカルドの態度のせいでアンジーは苦しみます。それに対するアンジーの感情には、涙なくしては読めません。リカルドの態度になんとなく釈然としない気持ちが多少残った作品でもありましたし、最後の盛り上がりがもう少しあってもよかったかな?と思える作品でもありました。
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モニター
魅力的だけれど傲慢なリカルドと、従順で控えめな秘書のアンジー。どんなにボスに恋していてもこの関係は変わらないはずだったのに、気まぐれでプレゼントされたたった一枚の赤いドレスがきっかけで変わっていく。夢見るようなアンジーを強くなるよう応援したくなり、少しずつ自分を持っていく様子にもっとがんばれと声をかけたくなる。変化のきっかけとなった赤いドレスの皮肉もきいていて、最後はどうなるのだろうと期待しつつ一気に読み終えてしまいました。
ウエストロンドン生まれ。写真家、看護師、オーストラリアの砂漠での救急車の運転手、改装した二階建てバスで料理をしながらのヨーロッパ巡りなど、多くの職業を経験する。それでも、作家がこれまでで最高の職業だと語る。医師の夫をモデルにすることもある小説のヒーロー作りの合間に、料理や読書、観劇、アメリカのウエストコースト・ミュージック、娘や息子との会話を楽しんでいる。