ハーレクイン・シリーズ
憎しみから始めて
まわり舞台
演劇評論家ドルー・チャーマーズに酷評されたせいで初舞台の役を途中でおろされたカースティー。今はうらぶれた劇場の舞台に立ちながら、悔しさをばねに女優としての経験を着実に重ねていた。そんな折、偶然にもホテルで女性を待つドルーを見かけ、カースティーは彼を見返すために一計を思いつく。
闇の向こうに
この人が……うそよ!サフランは信じられない思いでニコを見やった。ニコはサフランが生まれて初めて心惹かれた男性。その彼があろうことか犯罪グループの一味で、サフランを誘拐して人質にとったのだ。こうして死の恐怖と隣り合わせの日々が始まり……。
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年05月20日
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- 定価
- 1,005円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-81590-3
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- 書籍番号
- PB-90
読者レビュー
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モニター
『まわり舞台』演技力をこき下ろされたカースティーが仕返しの為に仕掛けた芝居が己の勘違いとドルーの思惑から思わぬ方向へ・・・いや~20歳の突拍子も無い女の子に一瞬で心を持っていかれちゃった30歳ドルーのあの手この手の求愛作戦が楽しい。お話はカースティー視点のみですが、ドルーの気持ちが手に取るようにわかるので思わずドルー頑張れ~!と応援しちゃいました。
『闇の向こうに』終始暗く重かったのですが結末に爽快さと救いを求め読み切りました。誘拐事件の真相が明らかになった時ニコとサフラン父の利己的で非人間的な行動に唖然となりました。 -
モニター
私が、ちょうどハーレクインに出会った1984年頃の作品が2つも掲載されていて、でも読んでいなかった作品でしたのでとても得した気分で読ませて頂きました。タイトル「憎しみから初めて」の通りのストーリー展開ですが、「まわり舞台」は、舞台女優カースティの心の成長が、「闇の向こうに」は、サフランの外見とま逆に強くたくましくなっていく過程に、ワクワクしました。いい作品に古さはないですね。
2作とも初期の作品ということもあり、ヒロイン視点の気持ちで話が進んでいくので、なんとなく読者にはわかっていてもどうなるのだろうというドキドキ感が楽しめます。1作目はヒロインの心の成長が、2作目はこんな展開有り!? というような独自性のある内容でした。