ハーレクイン・シリーズ
熱帯の小さな島で教師をしているハニは、ある晩、村の祝宴の最中に持病の熱病に襲われた。木の根元で動けない彼女に声をかけたのはケルトと名乗る男性で、力強くハンサムなうえ、威厳さえ漂わせている。彼は動けないハニを抱きあげ、部屋まで送ってくれた。薬をのんで熱はおさまったものの、ハニは汗びっしょりになった。そしてそのまま眠りについたが、翌朝、目覚めて驚く。ケルトは汗ばんだ服を着替えさせてくれていたのだ。素肌を見られた――でも、もう二度と会うこともない。そう思って、ハニは安心したが……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年05月05日
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- 著者
- ロビン・ドナルド
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- 訳者
- 森島小百合
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12489-0
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- 書籍番号
- R-2489
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モニター
プリンセスのハニと公爵のケルト。登場人物紹介から王道のロイヤルロマンスを想像しつつ読みましたが、この作品のポイントでもある”ヒロインの謎めいた過去”に、ヒーローならずとも興味がそそられ、王道どころか、新鮮な内容に感じられました。ヒロインの過去が明らかになってからは、「早く過去を克服して幸せになって!」と応援しつつ、あっという間に読み終えました。
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モニター
暗い過去を持ちながらも自立して生きるハニと、堂々たる威厳を放つケルトとの関係が深まっていく様が、彼ら個々のバックボーン描写とともに進行し、最後まで興味が薄れることがなかった。情熱的な場面では、ときめきで胸が震え上がり、無我夢中になり、読み終えるともっと読みたい衝動に駆られた。
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モニター
初めての恋愛で傷つき、自分の存在を隠すようにして静かに暮らすヒロインの心の描写が、淡々と進む物語の中で細やかに描かれています。ヒーローも熱くなりすぎないよう、距離をとりながらもヒロインを見守り、彼女の心の傷をいやしていく様子が穏やかな大人の恋愛といった印象です。ヒロインのお兄さんのお話もあるようなのでそちらも読んでみたいです。
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モニター
身体が弱ってるときに看病されたらだれでもイチコロ。ましてやかっこよくて男らしいならなおさらのこと! ハニとケントが、惹かれあってるのに、なかなか進行しないじれったさにやきもきしながら読みました。頑なだったハニも勇気をだしてケントの腕に飛び込んだあとはびっくりするぐらい素直でかわいい女性になって、読み手もケントと一緒にドキドキしてしまうこと間違いなしです。
ニュージーランド北部の牧場主の家に、一男五女の長女として生まれた。十五歳で師範学校に学び、十九歳で結婚、同時に小学校の教師となる。子育てを終えて一時休んでいた教職に戻り、かたわら執筆を始めた。蘭の花が咲き、キウィやオレンジの実る美しい北部の村に住む。