ハーレクイン・シリーズ
「どういうつもり?」巧みに外に連れ出して、突然キスをしかけてくるなんて。しかも人がいる前で、二人の親密さを見せつけるように。ローラは、昨日会ったばかりのラウルの真意がわからなかった。彼の兄のギーに久しぶりに会い、招かれた地中海を望む邸宅。だが彼女を迎えたのは、不機嫌なラウルのまなざしだった。まるでローラが、男を惑わす危険な女だとでも言いたげな。私はただギーの妻の話し相手に、旅の途中で立ち寄っただけなのに。それに離婚調停中の身には、ほかの男性との恋など考えられない。私の背後には、夫の放った追っ手が今にも迫っているのだから……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年05月05日
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- 著者
- レベッカ・ウインターズ
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- 訳者
- 清水由貴子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22095-0
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- 書籍番号
- I-2095
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モニター
題名どうりこのロマンスに、どうなるかしらと思いながらも引き込まれて一気に読んでしまいました。ヒロインの健気さや優しさが伝わり、周囲の人にまで幸せをもたらしていく展開にハーレクインらしさを感じました。最後に問題が解決してからの展開もロマンチックでした。
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モニター
夫の執拗な追っ手から逃れたい主人公が、美しいリヴィエラの保養地で出会った気になる男性とかけひきをしながら恋に落ちていくところがすてきです。最初はお互いに牽制し合うのですが、相手から目を離すことができないのは運命の人だからではないでしょうか。ラストで二人は「運命」を感じ取るすてきなストーリーです。こんな高級リゾート地でこんな恋に落ちてみたいと思わせてくれるドラマチックなお話です。
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モニター
今まで読んだ作品の中では、珍しい設定の作品でした。ヒロインのローラは才能豊か、とても素敵な女性。ヒーローのラウルも家族を大事にするとても素敵な人なのだけれども、お互い背後にある問題でなかなかお互いを信用できず、もどかしい気持ちで進んで行く作品でした。もちろん、最後はハッピーエンドで終わるのだけど、そうなるまでのヒーローの家族が、二人に対して温かい心使いが感じられるとても素敵な作品でした。
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モニター
純真な心をもつ美しく素直なヒロインに惹かれ、その魅力に抗えないヒーローの苦悶と葛藤がいかにもイマージュだなぁと感じました。冒頭から真相を明かされている読者は、いつ解明されるのかとどんどんページをめくっていくことでしょう。しかも風景描写が絶妙で物語を一層ロマンティックに盛り上げてくれます。一気に読んでほしい作品ですね。
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モニター
ラウルは女性に不信感を持つが故にローラをあるがままに見ることができないし、離婚調停中のローラは新しい関係に踏み出すことができない。お互いの魅力に惹かれつつもラウルの不信感は強く、自分を守るために心を閉ざしてしまう行動は読んでいて歯がゆく、人を思いやるためについてしまった嘘も受け入れられない頑なさにどうなってしまうのだろうと思いながら一気に読んでしまいました。真実の愛は相手の傷ついた心もすべて受け入れ癒すことができるという結末に心が温かくなりましたし、二人の愛に満ちた未来が約束されているようで是非読んでほしい一冊です。
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モニター
帯に「初めてロマンスを読むあなたに!」と書いてあったのでどんな作品かとても楽しみで頁をめくりました。初めてロマンスを読む方だけじゃなく、普段読んでいる方にもお勧めです。お互いの考えや思いがすれ違うせつなさ、そしてヒロインとヒーローの矢継ぎ早に繰り広げられる言葉のやり取りも面白く、思わず笑ってしまいました。離婚調停中のローラが後ろめたく感じながらも、ラウルに惹かれていく姿にぐいぐいと物語に引き込まれます。
アメリカの作家。十七歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、四人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。