ハーレクイン・シリーズ
十七歳のホリーは一世一代の恋をした。相手は二十歳のアリスト王国の王子、アンドレアス。オーストラリアの牧場生活を体験するためにやってきた彼は、今まで知らなかった魅力的な大人の世界をホリーに教えてくれた。けれど夢のような半年が過ぎ、王子が去ったとき、彼女は一人、みじめな現実に取り残された。それから十年後のある日、ホリーはいきなり四人の男に拉致された。かつての情事が暴露するのを恐れた王子の仕業らしい。やがて王国に到着した彼女を待っていたのはさらなる驚きだった。なんと醜聞を封じるために王子との結婚準備が進められていたのだ!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年04月20日
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- 著者
- マリオン・レノックス
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- 訳者
- 遠藤靖子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22091-2
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- 書籍番号
- I-2091
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- ミニシリーズ
- ダイヤモンドの迷宮
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モニター
17歳のホリーは、プリンスと恋に落ちますが、自ら身をひき別れます。10年後、彼の従僕に拉致され過去の事実を理由に結婚を強要されます。二人が真実の愛を見つけるまで、ハラハラ、ドキドキ、次の展開が気になり最後まで一気に読んでしまいました。
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モニター
ハーレクインならではのロマンスと思ってましたが、王子の都合による、いきなりの再会→結婚と、急展開。出会いから10年後の設定で、ヒロイン、ヒーロー共に、様々な経験、苦労から、大人になり、周囲からの様々な束縛を受けつつ、振り回さる中、相手を気遣い大切に想っているのに、自分らしさを主張しすぎ、歩み寄れず、すれ違いでじれったい部分もありました。一貫し、相手を想う気持ちはテーマのようです。ヒロインの心に負った傷の深さゆえの真の強さが、いいです。ヒロインの過去が分かってくるにつれ、ヒーローの心、行動の変化が読んでいて、幸せな気分になれました。ラストも、互いに歩み寄り方が、通常と違ったパターンで良かったです。
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モニター
過ぎ去ってしまった昔の、燃え上がる恋。でもその恋の相手は某国の王子様。やむなく悲しい別れを経験したヒロイン・ホリーはその後10年、自身の道を力強く歩んでいました。ある日のこと・・!
わたしが惹かれたのはヒロイン・ホリーの強さ。彼女の身の上には驚くべき事件が次々に起こります。しかし彼女は決してそうした運命に翻弄されっぱなしなのではなく、自らを主張し、己というものをしっかりと持ち続け、起こり続ける事態に立ち向かいます。この強さこそ、より強く輝く幸福を引きつける力になるのだと、感動せずにはいられませんでした。 -
モニター
愛した人がプリンスというだけで恋愛を諦めてしまわなければならなかったヒロイン。実はある秘密があり、10年後に再会を果たす2人となるわけですが、ヒロインの気持ちを思うと涙なしには読めない1冊でした。オススメです。
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モニター
10年前に激しく恋に落ちるも、プリンスの事情で別れを余儀なくされたヒロイン。再びプリンスの事情で再会し、今度は結婚を余儀なくされ・・・。このヒロインが思いのほか苦労人で、牧場を立て直そうと奮闘したり、心に大きな悲しみを残したある秘密を持ちながら、気丈にプリンスと渡りあっているところが、とても健気で応援したくなりました。
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モニター
ホリーの凛とした逞しさが魅力的で思わず応援したくなります。そしてアンドレアスからはホリーの孤独や喪失を包み込むような温かい愛情を感じます。10年の歳月、牧場の一人娘と王子という住む世界の違いなど二人の間には障害も数多くありますが、根底に強い絆と信頼を感じます。読後が爽やかな作品です。また、8部作なので、他の登場人物も魅力的で、次の作品の主人公は誰かを想像しながら読むのも楽しみです。
オーストラリアの農場で育ち、ロマンスを夢見る少女だった。医師との結婚後、病院を舞台にしたロマンス小説を書くことからスタート。現在はハーレクインの常連作家として、作品の舞台も多様になり、テンポのよい作風で多くの読者を得ている。トリシャ・デイヴィッド名義でも作品を発表していた。