ハーレクイン・シリーズ
ふたりが出会ったあの島で
七年前、ふたりは輝く島で永遠を誓った。夕映えの海辺に、愛の名残が打ち寄せる。
ギリシアの遺跡へと向かう船上で、オリビアは切なさに震えていた。もうすぐ降りたつ島は、ジャックと恋に落ちた思い出の場所なのだ。彼とはある悲しい事情で離れ離れになり、何年も会っていない……。だが大切な仕事が待っているいま、感傷は振り捨てなくては。この旅を機に、ジャックへの思いにはピリオドを打つのよ。決意を固めてきらめく海に背を向けたとき、オリビアは目を疑った。ジャック! ブロンズ色に日焼けした、罪深いまでに魅力的な人。懐かしさが込みあげ、瞬時に甘く激しいときめきがよみがえる。遠く離れた地で暮らすジャックが、いったいなぜここにいるの?彼は答えた。「七年前に始めたことに、けりをつけに来たのさ」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2008年09月05日
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- 著者
- キャロル・グレイス
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- 訳者
- 江本萌
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- 定価
- 713円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-21962-6
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- 書籍番号
- I-1962
大学三年生の年をフランスで過ごし、病院船で働きながら世界中を旅して回った。結婚後一年半、夫とともに英語の教師としてイランに滞在したのち、アルジェリアで二年間を過ごした。人生を活気に満ちたものにしようと、彼女は旅行と海外での生活に興味を抱き続けている。小説の執筆も、人生をいきいきさせる方法の一つだという。