ハーレクイン・シリーズ
キャシーが経理を担当する会社が大富豪に買収されることになり、その就任パーティで新オーナーを見て、彼女は気を失いそうになった。六年前、情熱的な一夜をともにして結婚も誓ったのに、そのまま私の前から姿を消してしまったサンドロ!ひどい仕打ちを受けた私は、その後妊娠に気づいて愕然としたが、誰にも頼ることなく一人で双子を産んで、懸命に育ててきた。妊娠がわかったときに一度だけ電話をしたけれど、拒絶されたあの絶望感は今でも昨日のことのように覚えている。呆然とする彼女の前に立ったサンドロは、驚くような言葉を口にした。「僕たちは以前、どこかで会ったことがあるかな?」
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2010年04月05日
-
- 著者
- ミシェル・リード
-
- 訳者
- すなみ翔
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-12483-8
-
- 書籍番号
- R-2483
-
モニター
キャシーの勤め先の新オーナーは、6年前情熱的な一夜と結婚の誓いの直後に突然姿を消したサンドロだった。思いがけない再会に、捨てられた悲しみと忘れることができなかった彼への愛で激しく揺れ動くキャシー。二人の間に授かっていた双子の存在もキャシーの迷いを深めていく。サンドロの過去が解き明かされて行くにつれ、新たな苦しみも。運命にもてあそばれる2人に、読んでいる私の胸もとても痛みました。しかし、自分の心と子供たちのためのキャシーの決断には、とてもしなやかな強さを感じました。
-
モニター
「彼女は誰だろう…」「ぼくはあの女性を知っている」このミステリアスな言葉にノックアウトされました。まばゆいばかりの金髪の持ち主で、双子の母キャシーと、セクシーなイタリアの大富豪アレッサンドロの人生が、どう交差しているのか知りたくて、どんどんページが進む作品です。
-
モニター
「きみのことなど知らない、知りたくもない」あまりにむごい言葉に深く傷つき、一人で双子を育ててきたキャシー。忘れようと思っても、6年前の幸せあふれる日々を心の糧に、サンドロへの愛はずっと続いていたのだと思います。サンドロとキャッシーがつらい記憶を克服しながら、愛情を深めあっていく様子をハラハラどきどきしながら一気に読んでしまいました。特にサンドロの双子との初対面のシーンは心に残る感動的なものでした。
-
モニター
キャシーの働く会社のオーナーが変わる就任パーティー。そこにいた新オーナーは六年前に酷い言葉で彼女を切り捨てた男サンドロだった。そして彼は双子の父親でもある。しかしサンドロは記憶をなくしていた。サンドロは彼女と話すと社員達の前で気絶して倒れてしまった。キャシーは憎んでいるはずの彼に思わず駆け寄った。何故彼の記憶が全て戻らないのか? 本当にキャシーは彼に憎しみしか抱いていないのか? ではなぜ二人は熱いキスをしてしまうのか…
-
モニター
ヒロインキャシーの芯の強さに惹かれました。結婚の誓いまでしておいて、捨てられ、そのうえ、双子のシングルマザーになるなんて・・・きつ過ぎです。わたしには到底無理です!! お相手のサンドロと再会し、二人の過去の話で食い違いが出てきます。が、そのなぞが話を最後まで面白いものにしています。読み応えのある一冊でした。
-
モニター
六年後に再会した二人。ヒーローはヒロインの事を忘れていて、ヒロインは憎しみの気持ちを忘れられない。惹かれあいながらも歩みよれない所がドキドキでした。そんな二人の気持ちに関係なく双子の素直さがほほえましかったです。
日本では一九九七年に『追憶の重さ』でデビュー。以来三十作近い作品を発表し、情熱的な作風で読者からの絶大な支持を集めている。