ハーレクイン・シリーズ
ストーカーと化した元恋人から逃げるため、アンナはラスベガス行きの飛行機を待っていた。そこでひょんなことから、コナー・スターンという男性と知り合う。機内でも隣の席になった二人はまたたく間に惹かれあい、幸せいっぱいのまま、ラスベガスのチャペルで電撃結婚した。だがハネムーンも最後の夜、アンナは偶然コナーの名刺を見てしまう。行方不明者の捜索を専門とする、総合警備会社の経営者……牧場主だと名乗っていたのに、なぜ?まさか彼は、元恋人に雇われた探偵なの?嘘をつかれたショックと恐怖に襲われ、アンナは逃げ出した。おなかにコナーの子がいるとわかったのは、ほどなくしてのことだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年04月05日
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- 著者
- アン・メイジャー
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- 訳者
- 藤峰みちか
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-51369-4
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- 書籍番号
- D-1369
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モニター
過去に深い傷を負っているコナーとアンナ(ベッキー)。二人は、特にコナーは一目でアンナに恋をしてしまうが、アンナの辛い心の内と、コナーの出会いのきっかけが、二人を苦しめ、なかなか進まない。読んでいるこちらは、お互いの心の内では思いが溢れているのがわかるので、そのもどかしさに引き込まれていく。それまでの、関連作の決定版になっている作品だったので、悲しく、辛い日々から、ようやく互いを思い合う「愛」によって、幸せと穏やかな日々が始まっていくのを感じさせる作品でした。
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モニター
「愛とは信じることと許すこと」がこのお話のテーマではないでしょうか。自分の生い立ちから愛しきること、未来に希望を抱くことがなかなかできないヒロイン。それを何度も挫折しながらも辛抱強く見守り、ヒロインの心を溶かしていく寛容なヒーロー。ヒロインの恐怖や心の葛藤がよく表現されていました。関連作もぜひ読みたいと思っています。
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モニター
アンナに惹かれてあっという間に恋に落ちるコナーの気持ち、コナーの男らしさに惹かれながらも、嘘をつかれているのではと戸惑い逃げ出すアンナの不安な気持ちがとてもよく伝わってきて切ない思いで一気に読みました。再び出会う二人ですが、お互いの気持ちがもどかしく、何度もすれ違うのでうまくいってほしいと願う気持ちでハラハラしどおしでした。いつも不安な思いを抱えているアンナが、ラストでやっと自分の本当の気持ちに気づくところは最高によかったです。
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モニター
自分の真の姿を隠したまま愛し合ってしまったヒーロー・コナーと、過去の経験から心を開いて自分を委ねることができないヒロイン・アンナ。愛して結婚したことでうまくいくと考えたコナーの都合のよさにも苛立ちを覚えましたが、どんなに愛情を示されても自分に自信がなく、あと一歩を踏み出す勇気を持てないアンナにも歯がゆく、どうなるのかもどかしい思いで引き込まれ一気に読んでしまいました。人の弱さ、愛の深さが描かれていて踏み出すことで幸せをつかみ取れると信じさせる作品です。
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モニター
幼い頃に傷つけられた心は大人になっても、他の人を信じたり、愛したり出来ないものなのか? という思いで心が締め付けられるような寂しさや悲しさを感じて読んでいましたが、愛してくれる人の大きな愛情と深い思いやりや援助によって、徐々に傷が癒え、題名のような永遠の居場所をみつける。引き込まれる感動の物語でした。
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モニター
アン・メイジャーが描く女性ならでは! という印象があるヒロインでした。繊細だけど時には大胆で芯が強い。悩み、苦しんでもふとしたきかっけで目を逸らしていた事にも立ち向かう勇気も持ち合わせている。もどかしい気持ちにもなるかもしれませんが、ヒロインの悩みの共感する事で物語に入っていきやすかったです。そして、この物語はこれ以上ない! というくらい優しくて甘い旦那さんも素敵です。愛ゆえの物語だと思います。
USAトゥデイのベストセラーリストに載り、他の大人気作家たちからも賛辞を寄せられる。中でもサンドラ・ブラウンは〝表紙に彼女の名前がある――すなわち、その本はいい読み物を意味する〟と絶賛。生粋のテキサス人で、英文学とスペイン文学の修士号を持ち、二年間教師をしていたこともある。英語、スペイン語はもちろん、フランス語も堪能。作家としての輝かしいキャリアに加え、三十年続けてきたピアノのほうもプロ並みの腕前。旅行に行くのが好きで、趣味は夫とコロラド山中をハイキングすることだという。