ハーレクイン・シリーズ
伯父から引き継いだ会社を売却したヴェリティは、再出発を図ろうとロンドンから故郷の町へと引っ越した。ところが帰郷初日、彼女の運転する車に、ローラースケートを履いた少女がぶつかってきて、病院に連れていく羽目に陥る。その少女の素性を知って、ヴェリティは愕然とした。彼女を捨てて別の女性と結婚したサイラスの娘だったのだ。もう関わりたくないと願った矢先、彼が訪ねてくる。「君は変わったな。BMWの最高級車で町中を飛ばすとは!」その罵声が、信じられない再会の始まりだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年03月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 水間朋
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12475-3
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- 書籍番号
- R-2475
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モニター
かつて愛した女は自分よりも富を選んだ。かつて愛した男は自分を捨て他の女を選んだ。あの愛の誓いは偽りだった。苦い破局を経てもなお愛した人を忘れられないが故に過去を否定して生きるヒーローとヒロイン。二人の再会から始まる数日間の物語ですが、ロマンスの必須要素が凝縮され、テンポも良いので、素直に楽しめました。過去の二人のエピソードがあまりに甘く熱いので、現在の二人がかすんで感じられたほど。
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モニター
大好きなペニー・ジョーダンの作品です。ストーリーは再出発で故郷に戻ったヒロインのヴェリティが帰郷早々、アクシデントに見舞われます。その相手の少女が昔の恋人サイラスの娘オナーです。10年ぶりに再会したヴェリティとサイラス、この二人のすれ違う心と愛するがうえに苦悩する二人の姿がとてもせつないです。そしてこの物語の鍵を握るのがサイラスの娘オナーです。オナーの二人を思う行動にどうなるのかとワクワク、ドキドキしながらあっという間に引き込まれ、一気に読みました。
とにかくオナーが可愛くて、恋する年頃になった彼女の物語も読んでみたいと思わせる魅力的なキャラクターです。おすすめ度200%の作品 -
モニター
新しい人生を歩もうと故郷の町に戻ったヴェリティと、一児の父となったサイラスは、交通事故という信じられない出来事から再会を果たします。昔、ヴェリティのおじの策略から、二人の愛は引き裂かれましたが、この事件をきっかけに二人はまた急接近します。この本の見所は、サイラスの娘オナーが、十歳とは思えないほどの策士ぶりを発揮しているところです!! 彼女の行動にはまったく驚かされっぱなしでした!
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モニター
お互いに愛し合っていたのに別れてしまったサイラスとヴェリティ。10年振りの再会はサイラスの娘オナーとの接触事故。他の人と結婚したという設定は本来、私の好みではありませんがオナーがヴェリティと父親をくっつけようと作戦を練り頑張る部分や過去、現在と話がうまく書かれていてほろっときたり切なくなったりハラハラしたり、にやけたり、読み終えた時には幸せな気持ちになれました。お勧めです。
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モニター
10年以上前に辛い思いをしたヒロイン・ヴェリティの恋愛。その意中の男性サイラスとの再会はその彼の娘との出会いからの新しい始まりだった。誰にでもありがちな、大きな誤解や強い思いこみや勘違い。それらの呪縛からぬけ出すには、大きな愛の力が必要。そして自分の心に素直になれた時、本当の気持ちが相手に伝わる・・・お互いに別れた時より何倍も素敵な大人の男性女性に成長した二人。過去を交えながらのスムースな流れの物語のキーを握るサイラスの10歳の娘オナ―が最高に魅力的!
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モニター
お互いにひと目で惹かれあい、愛し合ったヴェリティとサイラスが、故意に隔てられた物理的距離のせいで上手く連絡をとれず、お互いが恋に破れたと落ち込んでしまう姿にはホロリときます。離れていても裏切られたと思っても「相手を忘れられない気持ち」ってあるんですね。いいお話でした。
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モニター
十年ぶりに再出発のため故郷に戻ってきたヒロインが、いきなり彼女を捨てて他の女性と結婚したヒーローの子供と事故を起こし、ヒーローと再会するところから物語は始まります。現在の話のなかに過去の恋の物語がちりばめられているせいか、現在のすれ違いの恋がとても切なく感じられました。子供なのにおしゃまなオナーの存在がとてもほほえましいものでした。読み終えた後に、心が温まるお話でした。
イギリス生まれ。学校卒業後、大手銀行に就職するが、作家になることを決意して退職。三十代になって初めて本格的に小説を書き始めた。人々の内面の葛藤や人間模様を描いて、世界中の女性たちの共感を得ている。これまでに百三十作以上の作品を発表。発行部数は全世界で六千万部を超える、ロマンス小説界の第一人者である。