ハーレクイン・シリーズ
カスタルディーニ国で交渉のプロとして知られるフィービは、国王から任された仕事に愕然とした。いま、国王は病をわずらっており、後を継ぐ皇太子の座が不在となっていることに危機感を覚えている。そこで、次期国王として選出するために、八年前に国を出た王子レアンドロを呼び戻してほしいというのだ。レアンドロはかつて、フィービがただ一人愛した男性だ。だが、彼にとってフィービは都合のいい女でしかなく、最後は心をぼろぼろにされ、泣く泣く彼と別れた。そのレアンドロと、もう一度顔を合わせるの?途方もない不安に襲われ、フィービは身を震わせた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年03月20日
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- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
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- 訳者
- 小長光弘美
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-51367-0
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- 書籍番号
- D-1367
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- ミニシリーズ
- さまよえる王冠
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モニター
あらすじだけ読むと、傲慢なヒーローのお話なのかな、と思いますが、読んでびっくり!!、ヒロインのことが好きで好きでたまらない、メロメロヒーローでした。お話自体もとてもテンポがあって読みやすく、一気に読んでしまいました。独りよがりなヒーローですが、メロメロにヒロインが好きで、それを口にして出さないから、ヒロインに誤解されてしまって、うまくいかずお互いを苦しめ・・。とても面白い作品でした。★5つです!!
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モニター
激しい感情、特に相手を切望するような欲望が描かれていてディザイアならではの作品だと思いました。レアンドロとフィービの情熱と葛藤でドキドキです。読み始めはさすがプリンス、レアンドロの傲慢さはシーク系かと思いました。ただの王位継承を巡る話だけではなく、衰退した王国と近代化の間で揺れている政権、そんな国際情勢との危うさなどもよく描かれていて胸に響きました。
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モニター
次期国王候補である王子レアンドロ。彼は、愛する祖国にそむかれて、失意のままに過ごしてきた。また第二の祖国であるカスタルディーニ国のために尽くしてきたフィービ。お互いにただ一人の人として愛し合ってきた二人なのに、運命の歯車は、いつ狂い始めてしまったのだろう。二人が、いつかは一つになる日を信じて、思いをこめて読み進めた。
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モニター
レアンドロの魅力に惹きこまれ、あっという間に読み終えていました。魅力溢れるレアンドロが、フィービの言動や態度に心振り回される様に胸が震えます。ページを捲る指が止まらない作品でした。実際、睡眠時間を削ってしまいました。次作も是非読みたいと思います。
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モニター
八年ぶりに再会したレアンドロとフィービ。お互いに愛し合っていたのに誤解したまま別れてしまうのですが、二人のくすぶった情熱や、お互いの気持ちがわからずもんもんとしている様が読んでいて凄く伝わってきます。やっと気持ちを分かち合えたときの愛の激しさが感じられる作品でした。
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モニター
昔つきあっていて、フィービは心から愛していた男性、レアンドロと8年後に再び会うことになる。自分自身のためではなく、カスタルディーニ国を守るために。再会した2人はお互いの変化にとまどう。最初は仕事の関係なのに、いつしか心が相手を求めはじめる。どちらも魅力的な人物なので、素敵でした。切ない恋心を押さえ込む気持ちは誰でもつらいと思いました。まだ続きがあるので、早く読みたいです。どんなことがあってもこの2人なら、愛の力で乗り切れると信じています。
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モニター
思いを素直に言えずフィービを傷つける王子レアンドロの不器用さにため息です。何度も互いの思いがすれ違い、そのたびにけなげなフィービに涙が出そうになりました。ハッピーエンドはわかっていてもやっぱりどきどきしますね。やっと自覚したヒーローに補佐役のエルネストさんがとってもいい味出していてにやりとさせられました。ヒーロ、ヒロインだけでなく、国王やヒロインの妹といった脇役まできっちりと描かれていてよかったです。
カイロ在住のエジプト人。作家だけにとどまらず、眼科医、歌手、画家、アクセサリーデザイナーという実にさまざまなキャリアをもち、妻と母親業もこなしている。キャラクター設定やプロットのアドバイスをしてくれる娘と、ストーリーが気に入らなければキーボードの上を歩きまわる辛口批評家のアンゴラ猫の助けを借りながら、情熱的なロマンスを書き続けている。