ハーレクイン・シリーズ
涙色のほほえみ
ベティ・ニールズ・コレクション
瞳も言葉も冷たいのに、ときに優しい。彼の矛盾に戸惑うばかりで……。
アビゲイルはいま、早急にお金が必要だった。看護師をしていた病院は亡き母の看病のために辞めていたし、少しずつ切り崩していた貯金も、葬儀代で底をついてしまったのだ。そしてオランダでの仕事で出逢ったのが、ファン・ワイケレン教授。外科医の彼は容姿端麗で、聞き惚れるほどすてきな声の持ち主だけれど、視線にも口調にも温かみはなく、なんだか嫌われているような気がする。でもどんなにうとまれても、彼を見ると胸がどきどきしてしまう!教授は昔、誰かに傷つけられて、冷たく気難しい人になったという。彼がまた人を愛せるよう、私が役に立てたらいいのに。だから今日も、涙を隠してほほえむアビゲイルだったが……。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2025年05月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 水月遙
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- 定価
- 730円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-72881-4
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- 書籍番号
- MP-118 (初版I-2376)
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- ミニ
シリーズ - ベティ・ニールズ・コレクション
- ミニ
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。