ハーレクイン・シリーズ
睡蓮のささやき
至福の名作選
愛しすぎれば傷つくと知る娘は、愛を恐れ、愛を隠す……。
ヘロンは幼いころ、睡蓮の花を摘もうとして湖に落ちた。そのとき助けてくれた庭師の青年のことが忘れられず、美しく成長した今も、ほかの誰も愛することができずにいた。とはいえ、その青年の顔はおぼろげにしか憶えていないけれど。ある晩、ヘロンはパーティで端正な紳士に突然プロポーズされる。エドウィンと名乗った彼は外国から戻ったばかりの実業家で、町外れの海に面した崖に立つ“ガラスの城”を買い取ったので、そこに似合うような美しい若妻が欲しいのだという。よく知りもしない年上男性と暮らすなんて、絶対にいや!激しく拒むヘロンを、彼はすべてを見透かすような目で見つめ……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2025年05月20日
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- 著者
- ヴァイオレット・ウィンズピア
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- 訳者
- 松本果蓮
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- 定価
- 740円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-72879-1
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- 書籍番号
- I-2852 (初版I-2226)
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- ミニ
シリーズ - 至福の名作選
- ミニ
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。