ハーレクイン・シリーズ
マンディはあこがれのアルプスでの登山を楽しみにしていた。だが、雪山で雪崩に巻き込まれ、山歩きは悪夢に変わった。彼女はガイドのレンゾと二人で壊れかけた山小屋に取り残される。はたして救助はやってくるのだろうか?生死のはざまで、二人はたがいへの愛にめざめ、結ばれた。ところがさらなる悲劇が待っていた。山小屋の壁が崩れ落ち、レンゾが谷底に落ちてしまったのだ。彼はもう二度と戻ってこない。一人で救出され二年が過ぎたとき、彼女は新聞で意外な事実を知る。見つかった遺体はレンゾとは別人のもので、彼は生きていた、と。では、なぜ連絡がないの? マンディは彼の住むイタリアへ飛んだ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年03月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 沢田由美子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22081-3
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- 書籍番号
- I-2081
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モニター
ヒーローの心の闇を、ヒロインの献身的な愛が光さす世界に戻していく描写が絶妙でした。まるで、その場にいるような感覚を覚えました。「厳しく試された愛だからこそ、本物の愛だといえる!」まさしくその通りだと感激しました。それに脇役の人たちがまたいい味なのです。読み終えた後には勇気をもらえました。
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モニター
ある日、死んだと思っていたレンゾが生きていると知り、マンディはイタリアへ行くのですが、事故の後、変ってしまった彼に会う事になります。過去のトラウマから女性を信じないレンゾが事故で記憶が定かで無いにも関わらず、彼女を心から愛し信じていこうとする、その葛藤の過程描写が印象に残ります。ルーシー作品にイタリア系が多いのはご主人からの影響かしら?!
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モニター
泣けました! 最初の出会いがあまりいいとは言えず、そのせいでヒーローと距離を置いてしまうヒロイン。ようやく素直になり結ばれたのが生死の際というのがせつなかったです。ヒーローのトラウマを理解し辛抱強く待つヒロインに胸を打たれました。ラストのヒーローの告白に思わず泣いてしまいました。
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モニター
出逢ったばかりの時は喧嘩ばかり。それでもお互いのことが少しずつわかると惹かれあい、結ばれる。でも実は本当のストーリーはそこから始まる。テンポの良いストーリー展開で読み易い。
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モニター
アルプスの登山で、ヒロイン・マンディは、ガイドのレンジと出会い、愛をはぐくみ、そして事故によって引き離されます。ヒーローの死を嘆き悲しんだマンディでしたが、新聞の一片で彼の存命を知り、息子と自分の存在を知らせるため、イタリアへ行きます。レンジは雪山での記憶を失いながらも、頭の片隅で彼女のことを思い出しては、苦しんでいた・・・ということがわかったシーンでは、とても切なくなりました。また息子の存在を、彼にどう伝えれば良いのかをヒーローのために考えるヒロインにも心動かされました。
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モニター
厳しい雪山で遭難しぎりぎりの状況で確かにこの人と思ったのに、別れ別れになり、その後それぞれの状況を必死に生き抜いている主人公たち。決して華やかなヒーロー、ヒロインではありません。でも、作者の頑張っている人への温かなまなざしが感じられて、とても良かったです。こういうハーレクインもいいなあと思います。
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モニター
最初はこのマンディとレンゾどうなるんだろうとドキドキしました。途中で離ればなれになって最後にまた一からやり直すマンディがカッコイイと思いました。最後には愛し合える3人で暮らせてよかったです。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って二日で婚約し、結婚して三十年になる。二人は三匹の犬とともにイングランド中部に暮らしている。全米ロマンス作家協会(RWA)が主催するRITA賞で二度の受賞を誇る実力作家。