ハーレクイン・シリーズ
終わらない片思い
至福の名作選
愛のままには生きられない。私はただの政略結婚の道具だから。
許婚が事故死し、ランツァは心から嘆くも、親の決めた政略結婚から解放されたことにほっとしている自分に後ろめたさを感じていた。そんなある日、今度は亡き許婚の兄ステファノとの結婚を命じられる。彼とは、大人になってからまともに会ったこともないのに。病を患う父を安心させるためにも、ランツァは従うほかなかった。1年後の結婚式の日、祭壇でようやく顔を合わせたステファノは、驚くほど端整な顔だちで、大人の魅力をまとい、きらきら輝いて見えた。そう、ランツァは幼き日から、本当はステファノが好きだったのだ。だが、人知れず頬を染めるランツァに、彼は事務的に告げた。これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だ、と。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2024年11月05日
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- 著者
- レベッカ・ウインターズ
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- 訳者
- 琴葉かいら
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- 定価
- 740円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-71451-0
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- 書籍番号
- I-2826 (初版I-2582)
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- ミニシリーズ
- 至福の名作選
17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。帰国後、大学で多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師に。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら作家活動を開始。これまでに数々の賞を受けてきたが、2023年2月に逝去。亡くなる直前まで執筆を続けていた。